2013年6月26日水曜日

行列までして、買ってくれる理由 -3

先週の木曜日6月20日、渋谷の駅前はガラッと変わっていた。地下の渋谷駅から出てきた私は、すごい歓声がどこかから聴こえてきたので、なんだなんだと周囲を見渡すと、109前のイベントスペースが赤と黒に彩られ、なにかのイベントをやっていた。近寄ると、マクドナルドの新商品のイベントらしい。ああ〜、クォーターパウンダーの渋谷先行発売ってやつね。渋谷東映プラザ店は、その何日か前から外壁が広告仕様になっていた。
出勤時で、誰も立ち止まる人はいないのに、あれはいったい何?
あとから考えると、リハーサルだったみたい。


ところが、それだけじゃなかったんです。
Q-Frontや109 MENの壁面にもマクドナルドの広告。出勤時に目撃して驚いた会社のデザイナーが、写真を撮ってきていました。とても強いグラフィックで、スケールの大きな展開です。


















































渋谷店は黒に塗られ、[ハバネロトマト]だけを販売するらしい。渋谷センター街店は、呼び込みをしてる。渋谷丸井店は[BLT]だけを販売するのか、とにかく赤に塗られてる。































こうなると、新南口のマクドナルドも気になるところですけど、さすがにそんな時間かけてチェックしに行くのもね。ということで、やめておきました。


ところがお店で終わりじゃなかったんです。あとで気がついたら、半蔵門線/田園都市線の渋谷駅からスクランブル交差点方面の改札付近の円柱の柱は、すべてこのビジュアルの広告。
そこから地上に出る階段の広告も、この広告。地下地上、渋谷駅周辺は、マクドナルドがジャックしてた。


しつこいですけど、さらにやってました。駅周辺の道路では、ビルボードカーというか広告がペイントされたトラックが二台、走っていました。
さらに帰りには、やはり広告がペイントされたデリバリーのジャイロ(三輪のバイク)が四台、連なって走っていました。夜の9時ごろです。





少なくとも渋谷駅周辺で、ここまで徹底した面でのプロモーションを見たのは、初めてです。朝から晩まで、たぶん12時間以上。
このブログではソーシャルメディアのことばかり書いていますが、ソーシャルをまったくやらなくても、ここまでやれば、渋谷という街での認知率は100%近いかもしれません。JRの自動改札には、宣伝のステッカーも貼られていました。

今週、全国発売になってからは、TVCMもばんばん打ってますし、Twitterでのプロモーション(広告)や、Yahoo!TOPページでのプロモーションなど、あらゆるメディアを駆使した絨毯爆撃をやっているようです。
もしかしたら、費用対効果を度外視したイメージチェンジ、リポジショニングかもしれません。マクドナルドさんの、ネット上での評判は、すこぶる悪い。評判の悪さをものともしないための、絨毯爆撃なのかもしれません。ひさびさに見る徹底的なマスマーケティングです。




渋谷という街を中心としたプロモーションとして考えると、新型クラウンのピンクが同じぐらいの規模だったのかもしれませんが、私の知る限り、まったく話題にもなっていません(笑)
見える要素は、ないですし。


マクドナルド クオーターパウンダーの渋谷先行発売に関しては、「行列までして、買ってくれる理由 -3」として書いているぐらいですから、ハッキリと見える要素がありました。
6月20日の12時から、渋谷東映プラザ店では先着1000名に、クォーターパウンダーTシャツ プレゼントをやっていました。たぶん上の方の写真で、スタッフが着ているものでしょう。それ以外では、この日はセットで500円ということです。通常は、単品価格で『クォーターパウンダー BLT』が520円~570円、『クォーターパウンダー ハバネロトマト』が480円~520円だそうです。



写真を撮ってきたデザイナーが、欲しいと言っていたので「大丈夫じゃない。雨降ってきたし、1000人も来ないよ」と、私は無責任な返事をしていました。そしたら、このデザイナーが、時間的にぜんぜん無理だと帰ってきました。行った時に渡された整理券は700番台。その行列を見て、何時間かかるかわからないと判断したそうです。

その時の写真がこちらです。私はこれを見て、え、こんなところまで?と驚きました。
宮益坂の交差点にある渋谷東映プラザ店から、明治通りをずーっとまっすぐ、宮下公園下の駐車場の入口を越えて、タワーレコード側に曲がらず、信号を渡って、次の信号近くまで来ちゃってるのと。

そしたらなんと、電力館前の交差点近く、山手線のガード下あたりまで続いていたそうです。この写真の場所が700番ですから、電力館前だとちょうど1000人ぐらいかもしれません。
こんなことを書いても、よほど渋谷に詳しい人しかわからないですよね。
地図を作ってみました。


赤い点線が行列。赤いマルにMが、マクドナルドの店舗。勝手にロゴマークを使うと、クレームが来るかもしれないので、適当なMにしました。イベントをやっていたのが、109のところです。



地図を作ったのに、それを無駄にするような動画を「ガジェット通信」さんが公開されていました(笑) 



木曜日は、コンフェデレーションズ杯日本 vs イタリア戦で、「本田圭佑 PKで先制」というニュースが朝から流れていました。マクドナルドさんにとっては、天気の悪さを打ち消すような追い風だったのかもしれません。それにしても、Tシャツで、です。


調べてみたら、このTシャツだけではありませんでした。先着1000名の他に、スタンプラリーをやっていました。
クォーターパウンダーのセットを購入すると、1セットに1個、スタンプが押される。スタンプを4つ集めると、クォーターパウンダー Tシャツがもらえる。さらにスタンプが1個でも3個でも、抽選で「クォーターパウンダー × 本田圭佑」オリジナルマックカードやクリアファイルが当たるスタンプライリーです。この抽選会場が、109のイベントスペースとなっていました。20、21、22、23日の4日間連続で、やっていたようです。
なるほど、これで109前のイベントもつながりました。クリアファイルは3種類。本田選手のファンなら、3種類揃えたいし、早く食べて、抽選会場に行って、当てたいということでしょう。
3種類GETした人が、それだけを写した動画をYoutubeにアップしていました。
「クオーターパウンダー × 本田圭佑」オリジナルマックカードは、きっとコレクターズアイテム。


オリジナルマックカードは、他にも使われていました。Twitterキャンペーンとして、“「クォーターパウンダー BLT」「クォーターパウンダー ハバネロトマト」を食べた感想をツイートして、オリジナルマックカードをGETしよう!”というもの。@Love_McDをフローし、ハッシュタグを付けて感想をツイートすると、抽選で100名様にプレゼントだそうです。このツイートは、ウェブサイトのキャンペーンページでも転載されていますし、かなりのツイートが飛び交っています。



先行発売を渋谷で実施。行列を作って、抽選会場で盛り上げて、それを全国にどう広めていくのかというところが、私の一番の関心事だったんです。ここまで仕掛ければ、全国に波及しそうですね。
ソーシャルメディアを使って拡散しているけれども、双方向のコミュニケーションをしているわけじゃない。マスマーケティングに徹しているようです。飲食関連では、他に類を見ない規模と手法ですし、他業種でも、たぶんないでしょう。

クォーターパウンダーがどれぐらい売れるのかも興味ありますし、今回のキャンペーンによって、マクドナルドのポジションが変わったのかも、要注目です。




CMのコピーも、そんなメッセージに思えてきます。






2013年6月25日火曜日

ソーシャルシフトとGoogle+ [その1]

先日、あるクライアントの偉い方から、どうしてアメリカのサイトはFacebookやGoogle+、Twitter、Youtube、Pinterestなどのソーシャルメディアに誘導するものが増えてるんだ。
オウンドメディア(この場合は自社サイトの意)の充実が先で、ソーシャルメディアに分散させるのはどういうメリットがあるのか。という趣旨のことを聞かれました。


それはレスポンシブデザインが、増えている理由と似ている。
(※ちなみに私は企業の公式サイトで、レスポンシブにする必要はないと思っています)
あ、レスポンシブデザインって、Google+が5月に切り替えたものがそう。PCでスマホで、タブレット端末で画面サイズに合わせて、プログラムでレイアウトを最適化して表示するというもの。
要するにインターネットの利用時間は増加傾向にあるけど、アクセスするのはPCからモバイル端末に移行していると予測されているからでしょう。たぶんPCからの利用は減ることはあっても、増えることは考えにくい。モバイルでは、この先も増加の一途。だと思います。電車に乗っていると、もう間違いないと思えます。
企業のサイトは、ユーザーがシフトすることが確実なら、それに合わせていこうと考えている。PC画面からお客さんが少なくなれば、お客さんのいるところに出て行きますということでしょう。



スマートフォンやタブレットの普及がさらに進めば、パソコンでウェブサイトが見られなくなるかとそんなことはないと思いますが、Googleはスマートフォン端末で再生できない動画をページ上に埋め込んでいるようなサイトの評価を下げるそうです。

CNET News
グーグル、スマホ対応が不適切なサイトの検索順位を引き下げへ




企業サイトを、一般の人が訪れる理由は、なんでしょう。その企業のファンなら、いろいろ理由はあるでしょう。ファンではない人は、ある商品やサービス、例えば洗濯機とか旅行カバンとか具体的なものを比較検討するのに、販売店ではなく、メーカーの公式サイトでスペックなどを、最終的に正式なものとして確認するため、ぐらいでしょう。

もちろん、なんとなく暇つぶしで見てるという人もいるでしょうけども、暇つぶしなら、なおさらソーシャルメディアの方が、Up To Dateな情報があるし、それに対する様々な人のコメントを読むことができます。
ファンの場合は、なおさら旬の情報に触れたいでしょうし。あれ? ということは、どっちにしろ企業サイトより、ソーシャルメディアの方が優位性がある?(笑)
いや、仕様や利用規約があっという間に変わってしまうソーシャルメディアだけに依存するのは危険ですし、あくまで公式な情報やイメージは公式サイトで発信すべきです。ソーシャルメディアは、どこまで行ってもラフ。


自社サイトへの誘導したいのなら、それぞれのソーシャルメディアから来てもらうルートを持っておくべきですし。逆にファンの人が自社サイトを訪れてくれた時に、ソーシャルメディアに誘導しておけば、忘れられることなく、ファンであることを継続してくれる可能性は高くなります。



そういうお話をさせていただいたところ、FacebookやGoogle+も登録だけはしているけれども、ぜんぜん使っていない。知り合いに個人的な情報を出して何が面白いのかわからない。とおっしゃいます(笑) 
そこは私も同感で、実名SNSで現在の、現実の人間関係を核に、つながってもなぁという気はします。会った時に、話すればいいわけですし。好みでしょうけど私自身は、過去の、学校や職場の人たちと、同窓会的にやりとりするのもなぁと思います。私は知らない人とつながった方が、面白いです。
Facebookは特に、アドレス帳を出せとか出身校を記入しろとうるさいですし、Google+は顔写真をあげろとメールしてきます。Google+は、そうすることによってメリットもあるのですが、Facebookで顔写真を出すのは出会い系的な使い方以外に、ほとんどメリットがないかもしれないです。ウェブ系の仕事をしている人の多くが、顔を出していないのは、共通する理由だと考えていいのではないでしょうか。




個人的なことはともかく、SNSでは、よく「つながる」という言葉がキーワードで語られます。でも実名SNSは、基本的には閉じた使われ方をしている。今や過去のリアルな人間関係を中心にソーシャルグラフが成立しているなら、それは限りなくクローズドに近い。投稿が一般公開されていても、そこに入って来る人はなかなかいないし、あまり興味もないのではないでしょうか。
Twitterも面白いネタや炎上するようなツイートは、爆発的に拡散したりしますが、匿名でフォローし合っていても、そんなに何十人もと濃くはつながれない。普通は、たまにタイムラインを見た時にツイートが流れてこなければ、目に触れることはないでしょう。
LINEを使っている人たちは、原則、閉じているわけですし。ソーシャルメディアといっても、せいぜい町内会ぐらいの使われ方しかしていないのではと思います。発信をしないで読んだリ見たりだけの人は、とても多いですし。


そんな閉じた使われ方が多いのだとすれば、企業や団体のFacebookページやGoogle+ページ、TwitterのアカウントやYoutubeチャンネルを持つ意味があるのでしょうか。それぞれの対応はさんざん書いていますけれども、接点が少ないからこそ、多くのソーシャルメディアに出て行って、発信した方がいいというのが基本だと思います。



何かの商品を買うときにデザインや見た目を優先する人には、Pinterestの滞在時間が長いかもしれませんし。MVが好きな人は、Youtubeにいる可能性が高い。
Facebook、Twitter、Youtubeは広告を打つという手がありますが、広告を打つなら、別のところでやった方がいいかもしれません。

じゃあGoogle+は? Google+はSNSだけじゃないんです。G-mailやYoutube、Googleマップなどが統合され、すでにネット利用のインフラになりつつある。従来の意味でのSEOじゃないですけど、Google対策としては必須のものだと思います。ネットの様々なサービスが乱立し、ユーザーのいる場所は分散し偏在しているのに対して、GoogleはGoogle+にいったん集約しようとしているように見えます。ハブとしても考えられますが、Google+によって色づけ、あるいは評価して送り出す濾過装置のような。





SEOのコンサルでもなんでもないですが、今までにもこのブログでGoogleやGoogleファミリー対策を書いて、それを読んだ関係者が実践したところ、「エリア + カテゴリー名」で1位になりました。
アルゴリズムを解明できなくたって、難しいことやらなくたって、Googleが有益な検索にしよう、スパムを排除しようとしているその方向性を見ていれば、これからの変化を先取りすることだってできると思っています。




[その2]に続く。





EFFECTは「消費者がつながり、情報共有する時代に適応せよ!」「消費者が発信する情報や体験の共有から生まれる影響力=エフェクトは何か」と言っていますが、消費体験が、それほど影響力を持って共有されているとは思いません。ただ基本的な構造は、こういうことかと。従来のメディアの影響力が低下している分以上に、SNSでの情報摂取が多くなるのは当然でしょう。

閉じこもるインターネットには、「パーソナライズ化」によって何が起こっているかを語っています。「完璧すぎるパーソナライズ」志向は、ネットが仕組みとして世界に向けて開かれているのと対照的に、多くの場合、実質的には個人を閉じさせ隔離しているのかもしれません。

ソーシャルもうええねんでは、モバゲーの儲けを支えるブルーカラー、食べログやらせライター、年収12億円アフィリエイター。ネットの裏。もうええねんと思っている人は少なくないでしょう。本当の消費体験よりも、やらせや煽りの消費体験の方が共有されているかもです。

ハスラーは、アメリカのプロフェッショナルたち、実質的には日本でいう士業の主にネットでのセルフブランディング、PRについて書いている。ハスラーとは客引きの意。「高学歴・有資格・専門知識だけでは取るに足らない存在になる」と。最近外資の知り合いの転職方法とプロセスを知って、衝撃を受けました。

IT批評 Vol.3。スマートフォンの普及によってリアルタイム情報を手にした消費者は、まったく予想のつかない行動をとりはじめている。 情報と体験の距離はネットによっていかに変化し、それが消費社会にどのような影響を及ぼしているのかを考察。





2013年6月8日土曜日

撮影にまつわるエトセトラ


このところ、通勤時に電車内のモニター(東急電鉄のTOQビジョン)に見入ることがたびたびあります。それは安室奈美恵さんが出演されているコーセーのCM。満員電車で間近で見ると、その肌感の美しさに驚きます。
これ、どうやって加工しているんだろうと(笑) あ、安室奈美恵さんの肌が美しいのはもちろんですけど。だけど、このナチュラルさって、どうやって出しているのか悩みます。

KOSE エスプリーク「終日、大人のBaby肌。」安室奈美恵



最近の肌の修正は、グラフィックでも毛穴を残してキレイにするようなテクが主流になってきています。化粧やライティング自体が、化けることですけど、リアルとの境目がわからないような自然さの演出は、どこまで行くんでしょう。




こんなニュースが海外で出ているそうです。
シカゴの老舗新聞、サン・タイムズ紙が写真部員を全員解雇。取材記者に対し、会社は「iPhoneでの写真撮影のレッスンを受けてくれ」とのお達しを出したということなのですが。
BLOGOS 


一方、日経新聞のウェブサイトでは、「報道カメラマンのiPhone撮影塾」という連載記事が今年の2月から始まっていますサン・タイムズ紙の合理化には驚きますが、日経は先回りしている感じかもしれません。「iPhone5のカメラ機能は8メガピクセル。この画素数は2004年のアテネ五輪で世界中のプロカメラマンが使用した当時の最新型一眼レフとほぼ同じ。ならば報道カメラマンの経験と技術でiPhoneは取材現場でも使えるのでは」と考えたそうです。
連載の中身ですが、iPhoneに簡易望遠レンズを付けるか、双眼鏡を使って迫力のスポーツ写真をというような、お手軽なのかどうなのか悩むものもありますが、私は第二回のiPhone2台で料理写真を魅力的にという内容にけっこう驚きました。料理写真は、半逆光がおいしそうに撮れる。暗いところでの撮影も、内蔵のフラッシュを使わず、もう1台のiPhoneのLEDを使って、半逆光を作り出そうというテクニックも出ています。

現実的には仕事でなら、自然光のある場所で撮ればいいだけなので、あんまり必要のないテクニックなんですが(笑) 




昨日、お昼に行った時に、やや半逆光で撮ってみました。太陽に雲がかかっている状態で、そんなに明るくなかったんですが。

   iPhone 5 で撮っているところを、iPhoneで撮影。
画像:iPhoneを使って半逆光で料理を撮っているところを撮影



 実際に撮った写真がこちら。場所は、公園通りのカフェです。

画像:iPhoneを使って半逆光で料理を撮影




























画像のサイズを小さくしただけで、なんの調整も加工もしていませんが、こんな感じに仕上がりました。
日経の連載ではそんなことは書いていませんが、半逆光を活かすには、まず料理の油がポイント。テリがハイライトになって陰影がつくから、シズル感が出てきます。高さのある料理で手前が暗くなり過ぎるようなら、白い紙などをレフ板代わりに使って、反射させればいい。

実際の料理写真でも、ナチュラルに仕上げる場合は、半逆光が基本。光が入ってくる角度や強さなどで、季節感も伝わるので、そういうライティングを作ります。料理カメラマンの中には、真っ暗にしたスタジオの中で映画撮影用の強力なデイライトを使って、リゾート感を造る人もいます。地中海なのか、ハワイなのかみたいなことは、料理と器や背景などで決まるわけですし。

ただ現実に、それを広告的に使うには、調整や加工が必要になるわけで。トリミングとか色調ならともかく、上の写真なら通行人を消すとか、あるいは通行人がバランス良くブレている写真と合成したり、ボカしたりという作業が最低限必要になります。そんなことは、さすがにiPhoneだけじゃ完結しないよなと思っていたら、それがもうAdobe Photoshop Touchというモバイル端末用写真加工ソフトが出たそうです。
THE FASHION POST

アドビは様々な業種の人たちの怨念によって、呪殺されるかもしれません(笑)





スチールではなく、先日はiPhoneでムービーを撮影しました。
そりゃあ私的なものや仕事とは呼べないものではけっこう使っていますが、仕事でムービーを撮ったこと自体が初めて。

その日は朝の8時からスチールの撮影が予定されていて。それとは別に、Youtube動画の撮影の話を以前からしていました。写真とムービー、それにイラストレーションを動かしたものを組み合わせて作ろうと。ただ一向に話が進まないので、私は没になったのだと勝手に思っていたんです。そしたら、クライアントから唐突に前日に「ムービーの撮影をしてくれ」と。え、いったい何を言ってるんだと絶句で(笑)
スチールの撮影は8時から始まる。空いてるのはその前だけど、スチールのカメラマンに、ムービー撮ってくれと言ったところで、たぶん経験はないし、機材も持っていないはず。しかもギャラもなぁ…

んん〜、じゃあ、しゃあない。私が撮りますということにした。クライアントはちょっと驚いてたけど、Youtubeだし、屋外だし、ギャラもだしということで、納得してもらった。だけど、iPhoneで撮ると言ったら、さすがにビックリされたみたいで(笑) 
画像サイズや明るさ的には、まったく問題がないとか、そんな説明をして納得してもらった。
問題は外なので、日差しの強さや方向をどう計算するかとか、人やクルマの状況を見ながら、どう現場を仕切るかということの方が大きくて。CMなどの経験がないと、けっこう難しいかも。

いやそんなことよりも、撮影というカテゴリーも、
プロセスや関わる職種や人数が、どんどん変化していくのかもしれません。

映像にカジュアル感や自然さが求められれば求められるほど、加速しそうですね。