2014年12月18日木曜日

驚くほど[クリスマス]という言葉が使われなくなっています

画像:渋谷東急本店ファサード

昨年の12月、『Happy Holidaysが、海外では一般的なんですか?』という記事を書きました。
ところが今年は、Christmasという言葉がどうしてこんなに使われなくなったのというぐらいに減っているようです。もっとも渋谷や表参道などの大きな店舗で、という条件付きの印象ですが。


渋谷の巨大なシンボルは、あくまでクリスマス


渋谷全体では、一般的にはクリスマスの印象が強いかもしれません。それはなにより東急グループが、クリスマスを全面に打ち出しているから。
最初の画像は東急本店です。ヒカリエも[Hikarie CHRISTMAS WONDERLAND]という打ち出し。109と109 MEN'Sは共通のビジュアルとコピーで大声で叫んでいます(笑)
画像:クリスマスの渋谷109



そして大きなクリスマスツリーで、パルコもクリスマスを打ち出しています。
これらは言うまでもなく日本企業です。
ところがグローバルブランドは、こぞってという言い方もおかしいですが、ほとんどクリスマスという言葉を使っていません。(日本での資本構成はどうであれ、世界中で展開しているという意味でのグローバルブランドです)

昨年書いていないところを中心にご紹介します。


ファストファッションは、まったくクリスマスを使わず


スウェーデンのH&Mは、Holiday Giftsの文字しかありません。レディ・ガガとトニー・ベネットのボードは、きっと世界共通のビジュアルなのでしょう。
画像:渋谷H&Mのショーウィンドウ


このおふたりですから、もちろんYouTube動画もあります。
この動画を見ると、クリスマスイメージにしているけれども、言葉としては使わない。犬にトナカイのツノを付けさせているところに、腐心のあとがうかがえます。


ユニクロ、GAP、FOREVER21も、まったくクリスマスを使っていません。
画像:渋谷ユニクロのファサード





ほぼすべてのハイブランドは、軒並みメッセージもなく


GUCCI、Dior、CHANEL、LouisVuitton、Armaniも先週の時点で店頭には何のメッセージも出していません。

見た中ではオーストラリアのUGGはツリーもあり、思いっきりクリスマスイメージですが、クリスマスという文字はなく、HOLIDAY GIFTでした。
画像:渋谷UGGのファサード

画像:表参道GUCCIのファサード




DiorやCHANELはプレゼントを意識した香水のテレビCMを打っていますが、ChristmasもHolidayという言葉も使っていません。ギフトのイメージだけです。



混在させているブランドもあり


イタリアのDIESELは、[HAVE A HARDCORE HOLIDAY]。でも小さくXMAS GIFTという表記もありますし、スタッズ付きの皮のライダースを着たサンタクロースのビジュアルもあります。
画像渋谷DIESELのファサード



不思議なのは、アメリカのディズニーストア。旗など目立つところではHappy Holidayなのですが、この窓にだけMerry Christmasと書いてあります。これはなにか、目立たせたくないけれども入れる必要が出てきたデザインのように思えます。
画像:渋谷ディスニーストアのファサード






ストレートにクリスマスを打ち出しているのは


私が見つけた中では、イギリスのLUSHだけでした。
画像:渋谷LUSHのファサード

同じくイギリスのコスメブランドTHE BODY SHOPにもクリスマスギフトという表記はありましたが、ギフトのコーナーだけで、外からは目立ちません。
アメリカでは宗教上の配慮からHappy Holidaysが使われだしたということですが、さまざまな人種が働いているグローバル企業では当たり前の流れなのかもしれません。
日本でもさまざまな国の人が働いているのがありふれた状況になってきていますし、海外からの観光客の多さを考えれば、それに東京オリンピックのことを考えると、この先クリスマスという言葉はさらに使われなくなりそうです。
昨年より顕著になってきているようですから、2014年がその転換期なのかも。


ところで当社にも先月、キラキライメージでHappy Holidaysを使う仕事がきました。グローバルブランドですが昨年はChristmasだったので、いよいよ変わったんだな。
そう思って、Happy Holidaysを使う理由を聞いてみました。
すると答えは「年明けも、そのまま使えるから」。

現実的です(笑)



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2014年12月9日火曜日

【Twitter】最大瞬間風速を記録したのは、ストーリーのある三連投でした




ソーシャルメディアの運用をする中で、どういう投稿内容や投稿の仕方が有効なのか、日々トライ&エラーを繰り返しています。
もちろん日々環境は変わっていきますし、普遍的な手法なんてないと思っています。その一方で確実だろうなと、自分なりの確信のある手法もいくつかあります。

目的によっても違いますが、ツイッターでトルネードのようにインプレッションを稼ぐなら、[ストーリー性のある三連投]だと考えています。
インプレッションとは、ツイッターによれば「ユーザーがTwitterでツイートを見た回数」です。単純に届いたかどうか、だけです。


連投するのは、基本的にNG


ツイッターで著名な方々からは、なんども繰り返しつぶやけという意見が主流のようです。でも前にも書きましたが、フォロワーのタイムラインを埋めてしまうような運用は、少なくとも企業アカウントでは間違っていると思います。
誰でも使える[Twitterアナリティクス]は、実践的に活用できる優れもの

かつて津田大介さんは、朝から公式RTしまくった結果、一気にフォロワーが500人も減り「そういう人は何を求めているのかね」とつぶやいていましたが、いくらファンでもタイムラインを完全に埋めてしまえばウザくて耐えられないと思う人が、それだけいるということでしょう。もちろん投稿方法な中身を参考にするために観察しているなんて人を排除し、熱心なファンだけを残すために連投するのはアリかもしれません。

そう思っている私が、なぜ三連投をいいと考えているのでしょう。
まず、実際にやった例をご紹介しましょう。


数分間で三連投し、4万インプレッションを超えました


ひとつ目の投稿は、新商品発売の告知。インプレッションは、最終的に3,491でした。このアカウントでは平均よりも2割ほどインプレッションです。


2つ目の投稿は、その商品の使い方シチュエーションみたいなことです。インプレッションは、15,837でした。急に跳ね上がりました。



3つ目の投稿は、意外な使い方。一般的には予想外になるような切り口です。インプレッションは、19,991でした。


3つの投稿の合計インプレッションは、39,319。返信への返信もしていて、トータルで43,188でした。返信への返信は、両者をフォローしているか、こちらのプロフィールページを見て読むしかないのですが、どうであれ、三連投から派生したものです。

3つ目がいちばんインパクトがあるように考えて、投稿をしています。この日の投稿はいわば、起・承・転。リアルタイムでTwitterアナリティクスをチェックしていると、やはり3つ目が最も拡散してから、2つ目、ひとつ目へと遡って見てくれているようです。それが狙いなのです。
ところが2つ目に遡って見てくれた人は1万人以上いそうですが、ひとつ目まではほとんど行ってくれていないようです。計画通りには、なかなか行きません。総合的には、狙ったぐらいのインプレッション回数以上でしたので成功ではあります。


あっという間に、タイムラインを流れていってしまうTwitterの投稿


もっとも拡散しやすく、すでにフォロワーになってくれている人以外にも広く届くSNSはTwitterだと思いますが、欠点はあっという間にタイムライン上から消えていってしまうこと。

Twitterの広告は常に上位に表示されますが、これはテレビCMと同じ考え方。費用をかければかけるほど、広く届きますし、認知も強化されます。でもノイズになっていてマイナスイメージになっていても、それを知ることは出来ません。悪印象を強化していることだって、あるでしょう。
ところが投稿なら、エンゲージメントで知ることができます。悪印象なら遡ってツイートを見てくれるのは少ないでしょうし、最初に書いたようにフォロワーが激減するかもしれません。

興味を持ってもらえて、しかもウザいと思われず、遡ってツイートを見てくれる。読んでくれる。そして一気にインプレッションを最大化する方法が、三連投です。
もちろん個人的な経験則ですし、普遍性があるとは思えません。四連投五連投ならもっと効果が上がるんじゃないかという意見だってあるでしょう。

連投して効果が上がる大原則は、面白いと興味を持ってもらえるストーリーになっているかどうか。フォロワーから見て、有意義で遡ってツイートを見たいと感じてもらえる内容かどうかと思うこと。
意味があるなら十連投だっていいかもしれませんが、10ツイートにストーリーも持たせることは著名な脚本家が挑んでも、よほどの費用をかけない限り、なかなか難しいでしょう。


三連投を使っていいタイミングは


上に貼付けた3番目の画像の、棒グラフを見てください。一時間単位のインプレッションの推移が表示されていますが、このツイートによるインプレッション数は19,991。
オンマウスしたところが濃いブルーになっていますが、最初の一時間のインプレッションは18,194。ほとんどのインプレッションが、最初の一時間で起こっています。悪く言えば、その後は消えてしまっている。
今まで何度も三連投を使っていますが、似たような傾向で、それでいいという最初からの狙いです。

つまり三連投をしているのは、店頭やその他のSNSやメディアとも連動したタイミングで、一気に認知を上げようという目的です。

下の画像では、28日間のインプレッションの推移を見ることができます。三連投したのは濃いブルーになっているところです。




この日の前後インプレッションが低いのは、ツイート数を少なくし、Twitterフォロワーに対して情報飢餓じゃないですけれども「大人しいな」という状態にしているからです。なによりメリハリをつけることが大切です。

Twitterだけで完結するわけではありませんし、例えばパブリシティは同タイミングで発信したとしても、ウェブメディアでさえ1日以上のタイムラグがあります。
(事前にパブリシティを行うようなキャンペーンであれば、連投の役割はあまりないと思います)


他の手法と比較すると


三連投をして、その後をどうするか。一時間程度の拡散で、ほとんどのフォロワーに届くわけがありません。見なかったフォロワーに向けて、その後も地道なツイートが必要です。
三連投のようなウザいと思われるかもしれない手法を、何度も使うわけにはいきません。これまでの経験上、拡散したツイートとまったく同じものでも1ヶ月経てば、ほぼ同じぐらいの拡散が期待できます。

[Twitterアナリティクス]のツイートの詳細では、インプレッションではなくエンゲージメントで、「これだけ反応してくれたツイートを、もっと多くの人に見せよう」というニュアンスでTwitter広告に誘導しています。
でも同じツイートを何度も何度も広告として出すのは、どうなのでしょう。確かにアクティブな全フォロワーに届くかもしれないですが。

それよりは多少内容を変えて、ツイートする方が効果的です。それにはフォロワーが反応してくれたポイントを想像して、ポイントは外さず、形容したり装飾する部分を変えます。
そうやって構成したのが、矢印で示した二日間のツイートです。





オンマウスで濃いブルーになっている日には、2〜3時間の間隔を空けて単独で5ツイートしています。翌日は同様に間隔を空けて単独だと3ツイートだけです。これで6万インプレッションに迫っています。
もちろん様々な返信もしていますので、ほぼツイッターに貼り付いた状態。他の仕事が出来ません。かなり面倒くさいですが、まっとうなやり方だと思います。インプレッションだけではなく、エンゲージメントも稼げる。トータルでは三連投より、ずっといい効果です。


三連投のメリット・デメリットをまとめると


投稿方法がどうあれ、いずれにせよフォロワーにとって有益だ、素敵、面白いと思ってもらえるツイートじゃなければ、投稿する意味がないという前提ですが、簡単にまとめると


三連投のメリット
  • 短時間でインプレッションが稼げる
  • どれかを見た人には、他のツイートも見てもらえやすい
  • 他のプロモーション手段と連動した設計がしやすい
  • 事前の準備以外には、あまり時間を取られない


三連投のデメリット
  • (ファンである)フォロワーのフォロワーには、マイナスイメージになる危険性も
  • その時に届かなかったフォロワーには、しばらくTwitter上で届けにくい


もっと簡単に言うなら、新商品の投入時などには試してみるべき手法です。




2014年12月4日木曜日

【スターウォーズ エピソード7】を見ていると、本当にディズニーは変わったんだなと



11月28日、【スターウォーズ エピソード7】の予告編が公開されました。
2012年にルーカスフィルムはウォルトディズニーに買収され、ルーカスの手を離れた初めてのスターウォーズです。

ご覧になっていない方は、こちら。公式の予告編です。




すぐさまパロディ動画が続々と公開されました


11月29日の公開です。


面白いですね〜 これってディズニーが作ったのかなと思い調べてみると、Darren Wallaceというオーストラリアのデジタルアーティストでした。フリーランスということですが、なにも関係がなければディズニーがすぐさま削除要請を出しそうです。


こちらも11月29日の公開。
ルーカスが監督していたら、という設定のようです。

マニアックなファン向けですね。


これはなんと11月28日公開。


私は爆笑しましたけど、さらに複雑なマニアックさです。もしメル・ブルックスが監督していたらという設定で、メル・ブルックス制作の『スペースボール』というそもそもスターウォーズのパロディ映画の映像を切り貼りし、音声は公式の予告編から取ったものを使っています。パロディのパロディ、そのまたパロディでしょうか(笑)


ディズニーが削除要請をしないのは、どうして?


他にもいろいろ作られていますが、今のところディズニーは削除要請をしていないようです。
今まで何度か書いていますが、ディズニーは著作権に関してそんなに甘い会社じゃなかったはずです。というか最も厳しいはず。長い間仕事をさせていただいていたので、けっこう詳しく知っています。
ところがどうも、アナと雪の女王あたりからですよね。大きく戦略が変わったように思えるのは。
YouTubeと音楽プロモーションのトレンドと著作権


実はその前にもこんな動画があります。ルーカスフィルムを買収した後の、2013年4月11日に公開されています。
ディズニーランドでも撮影してるし、いったいどういうことなんでしょう。


ルーカスフィルムは、マッシュアップの素材を提供していた


THE WALL STREET JOURNALアメリカ版、2007年5月の記事です。
Make-It-Yourself 'Star Wars'というタイトルで、ルーカスフィルムが30周年を記念して、スターウォーズのクリップを公式サイトで公開すると書いています。
ファンはカットを追加したり、マッシュアップしていいですよ。ブログやSNSに自分の作品を投稿することもできます。ということのようです。
英語ですので、正確にはこちらを読んでください。
Make-It-Yourself 'Star Wars'

どうもネット上では規制するより、マッシュアップを公式にバックアップした方が得策だと考えたようです。公式サイトへも集客できますし。
http://www.starwars.com/



2007年にこんなオープン戦略を採用していたなんて、かなり素晴らしいことだと思います。禁じたところで、いくらでも出てくる。それならちゃんと自由なクリエイティビティを支援した方が、ブランド管理上も広報上もいいですよね。


アメリカではルーカスフィルムがディズニー傘下になって、スターウォーズはどうなると心配しているファンが多いそうですが、どうやらポリシーを受け継いでいるようですよ。
ディズニーは、ソーシャルメディア時代も先端を走っているみたいです。




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2014年11月20日木曜日

Googleの[モバイルフレンドリーテスト]をやりまくって理解したこと



昨日11月19日、Googleウェブマスター向け公式ブログで「検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために」という記事が公開されました。
読みはじめてすぐ、えっ!と思うことが書いてあります。

モバイル版の検索結果に [スマホ対応] というラベルを追加します。
この変更は、今後数週間で順次日本を含む世界中で公開する予定です。Googlebot によってクロールされ、以下の条件を満たしたページは、[スマホ対応] ラベルが適用される可能性があります。

適用された時の実装イメージは、こんな感じになるそうです。


検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために



[スマホ対応]ラベルが適用される条件とは


なんてことはない、今までGoogleが推奨していた内容の軽いところですし、ごく常識的なところだと言えると思います。下記の4つです。


しかし、どうしてこんな常識的なことを、あえて[スマホ対応]というラベルまで適用して推進するのでしょうか。



スマホでスマホ対応ではないページは、即直帰される?


スマートフォンで検索してページに行ってみるとPCサイトが表示されてしまうと、私はがっかりしてしまいます。ウェブマガジン系などは、まだまだスマホ対応していないところが多いようです。
想像でしかありませんが、スマホ対応していないページが表示されると、直帰してしまうユーザーが多いのではないでしょうか。想像通りだとしたら、Googleは「スマートフォンでのGoogle検索が意味のないもの」になってしまうという危機感を持っていても不思議ではありません。

そもそもスマートフォンで検索しようという人が、どれほどいるんだろうという疑問はあります。出先で目的の場所を検索するなど、強い目的意識があれば別ですが。
私は今回の[スマホ対応]ラベルなんて、どうってことないと思いながらも、気にする人は確実にいる。クライアントが[スマホ対応]ラベル適応を意識しはじめたら大変。帰りの電車で、調べるためにURLを打ち込んでいたのですが、次々に打ち込むのだって大変。バカらしいと思って、数サイトでやめてしまいました。



[モバイルフレンドリーテスト]で、チェックする


Googleウェブマスター向け公式ブログには、ページがモバイル フレンドリーの条件を満たしているかどうかを確認するには、[モバイルフレンドリーテスト]で調べろと、まず書いてあります。
モバイルフレンドリーテスト

今まで作らせていただいたウェブサイトを中心に、知っているところをパソコンで次々に打ち込んでチェックしました。ところが、なかなか問題ありが出てきません。
Chromeで翻訳した画面ですが、こんな風に出てきます。





ちょっと拍子抜けです。適応条件は4つですから、当然といえば当然ですが、もう少しサジェッションがあってもいいのにと思いました。



[モバイルフレンドリーテスト]は、かなりゆるい基準かも


今までGoogleが推奨してきたレスポンシブデザインか、振り分けかみたいなことも、まったく関係なさそうです。CMSでけっこう見た目のつらいスマホ用テンプレートを使っているところも、結果はモバイルフレンドリーでした。
驚いたのはトップページだけがスマホ対応で、それ以下のディレクトリーはPC用が表示される仕様も問題なしです。確かに4つの条件には当てはまっているのですが、でもモバイルフレンドリーという言葉を使う以上、しっくりきません。

※もちろんGoogleが検索順位にユーザーエクスペリエンスを組み込もうとしているのは前から言われていますし、「このモバイルフレンドリーをランキング要素として使用することも実験中」だと書かれているので、モバイルSEO的にはとても重要なのは、間違いありません。



「フレンドリーではない」と出るサイトは、問題あり?


私がチェックした中では、3社で×が出ました。割合としては、調べた中の数%で、まったく同じ結果でした。



問題をどうすればいいかは、右の方にリンクが出ています。
さらにGoogleの基準に適合するには、どうすればいいかを学ぶことができます。



更新はされているけれども「フレンドリーではない」と出ているサイトは、どれも3年ほど前に制作したもの。また意思決定する方々が、それほどスマートフォン適応を重要視されていない企業なのかもしれません。
ほとんどのサイトでモバイル端末からのアクセスが上回っているようになっていると思いますが、もちろんPCからアクセスしてもらうことを主眼においていても、ポリシーであれば問題ないと思います。

このブログも、パソコンから見てもらう読んでもらうことを前提にしています。なぜってスマホからを意識するなら、この20%30%ぐらいのボリュームが適正だと思いますが、とても書ききれない。そうじゃなくても書きなぐっているのに、さらに端折りまくったらどなたにも読んでもらえなさそうです(笑)



Googleのお墨付きをもらっても、モバイルフレンドリーじゃない



今のところGoogleの公開している基準は、仕組みだけのことです。4つの基準を満たしてさえいれば、これから順次、検索結果に[スマホ対応] ラベルが追加されるはずです。
もちろんスマホで検索された場合にはアドバンテージがあると思いますが、その程度でユーザーの利便性が向上するでしょうか。

何度も書いていますが場所を探しているのであれば、Googleマップ/Google+ローカルなどの対応がマストです。検索して何ページも移動することは、PC以上に厳しいものがあります。
Googleが推奨するレスポンシブデザインだって、PC向けなら興味のある人向けに、どれだけ深いコンテンツを用意しておいてもいいと思いますが、スマホに同じ量のコンテンツが必要でしょうか。むしろ邪魔で、ユーザービリティを損なう結果になると思います。スマホには、スマホに最適化したナビゲーションとコンテンツ。

スマートフォン時代になってGoogle検索は、どうも後手に回っている気がします。



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2014年11月11日火曜日

YouTube周辺の著作権をめぐる、やっかいで危険な徴候


うちの会社のYouTubeチャンネルのクリエーターツール(平たくいえば管理画面)の著作権情報に、[第三者のコンテンツと一致しました]という表示が出ていました。
またか。これで二度目です。

同じ会社かなと思ったら、違う会社が著作権侵害の申し立てをしたようです。調べてみると、以前と同じインディーズなどのアーティストの楽曲をiTunesなどで世界での配信を請け負う会社でした。違う会社だけど、以前と同業種。同じ仕組みを使っているんじゃないかというぐらいで…


知らないうちに、iTunesへのリンクが貼られていた


YouTubeから、著作権侵害の申し立てがあったというメールが来たわけではありません。あくまでも管理ページに[第三者のコンテンツと一致しました]という表示が出ていただけです。そしてYouTube動画には、音楽としてiTunesへのリンクが貼られていました。





上の画像の、一番下のところですね。
どうして、こんなことが起こるのでしょう。順を追ってご説明します。



GarageBandで作った曲はオリジナル、ではない?


自社のYouTube動画の音楽は、Macに最初から入っているGarageBandというDTMソフトで作ったもの。数あるDTMソフトの中でも、飛び抜けて簡単です。


著作権侵害の申し立てがあったBGMを作った者に聞いてみると、やはりGarageBandだけで曲を作っていて、最初から入っているサウンドライブラリのMIXプラス多少の打ち込みだということでした。
DTMをご存じない方にはピンと来ないかもしれませんが、ドラムパターンやギターのフレーズが数多く入っていて、組み合わせるだけでも、それなりの曲が出来てしまうのです。
でもそれで著作権侵害ということは、Appleが他人が著作権を持っているものを勝手に使っていることになりますよね。そんなバカな…

自社のYouTube動画は、主に実験的な意味合いで作っていますので、完全に打ち込んで曲を作るということはありません。YouTubeでは広告を掲載することで収益化もできるのですが、それもしていません。
EXIT YouTubeチャンネル


今回申し立てのあったものは、すぐに動画ごと削除してしまいました。他には曲だけ削除するという方法もあります。


著作権侵害の申し立てができるのは、Content ID利用資格を持っている人だけ


Googleによると、YouTube にアップロードされた動画は、
Content ID ユーザーが提出したファイルのデータベースに照合され、スキャンされます。システムによって動画とデータベース内のファイルとの間の一致が検出されると、 コンテンツ所有者はどのような対処をするか決定できるようになります。この際、該当の動画に対しては Content ID に関する申し立てが行われます。
ということです。たぶん自動的にスキャンされ、アルゴリズムによって登録されている楽曲と一致していると判定されれば、Content ID利用資格者に通知が行くのでしょう。

Content IDの利用資格は、
一定の基準を満たすコンテンツ所有者のみに Content ID の利用資格を付与しています。コンテンツ所有者が承認を受けるには、YouTube ユーザー コミュニティによって頻繁にアップロードされるような大量コンテンツの独占的権利所有者である必要があります。
とのことですから、レコード会社や版権の管理会社などが主だと考えられます。もちろん、この基準ならインディーズなどアーティストの楽曲の配信を請け負う会社も該当して当然です。


権利所有者は、著作権侵害された動画に対して何ができるのか


Googleによると、この4つになっています。

・Content ID と一致する音声をミュートする
・閲覧できないよう動画全体をブロックする
・動画に広告が表示されるようにして収益化する
・その動画の再生に関する統計情報を追跡する

いままでうちに対してあったのは、3番目の広告が表示されるというオプションですね。広告の表示は、動画の前にCMを入れたり、下部にバナーが入っているのを思い浮かべますが、iTunesへのリンクが貼られていただけです。iTunesで楽曲が売れれば、侵害の申し立てをした会社に売上が入るということなのでしょう。
どんと広告が入るわけじゃないし、iTunesへのリンクがあるぐらいいいじゃないのとも思いますが、もしかしたら侵害の申し立てをした会社は、それが狙いなのかもしれません。
自社のことなら、どうってことないですが、仕事として動画を受注しているので、どういう流れなのか把握しておく必要があります。

安く簡単にBGMを作るなら、GarageBandが手っ取り早いですが、作ったクライアントの動画に侵害の申し立てをされたら、会社によっては大騒ぎになるかもしれません。


仮に著作権を主張している仕組みが、こういうことだったら


GarageBandに入っているフレーズなどは、パブリックドメインのものかAppleが著作権を持っているのだと思います。
バブリックドメインとは、知的創作物について、知的財産権が発生していない状態又は消滅した状態のこと。たとえばクラシック音楽にも膨大なパブリックドメイン楽曲が存在します。作曲者の死後50年が経過し、レコード化などをされてから50年を経過すると、演奏者やレコード会社などの権利も切れ、その音源は自由に使うことができます。
ポピュラーミュージックに関しても、同じはずです。

仮にGarageBandに入っているパブリックドメインのものフレーズを少しだけ変え、録音し、mp3化などして販売する。著作者は自分だと主張して、Content IDに登録すればどうでしょう。たぶんGoogleのContent IDには、既存の著作物やパブリックドメインもののデータは入っていないのではないでしょうか。
そのままのフレーズでも行けてしまいそうですね。


異議申し立てもできますが、誰が証明できるでしょう


[第三者のコンテンツと一致しました]という表示とともに、異議申し立てへのリンクもあります。


[異議申し立てを提出]をクリックすると、こんな画面に遷移します。


CDを持っているとか、販売していないというのは、即侵害していますとなって終了でしょう。でも自分のオリジナルコンテンツだというのを、どうやって証明するのでしょう。
私もGarageBandに入っているものを使ったのだから、「正当な権利所有者からこのコンテンツを使用するライセンスまたは書面による許可を得ている」と主張できるとも思ったのですが、Appleの利用許諾を再確認するだけ無駄だなと、異議申し立てするのをやめてしまいました。
きっと、公開することで被る不利益には関与しない。紛争が起こった場合は当事者同士でやれというお決まりのフレーズを発見して、ため息をつくことでしょう。

それにGarageBandのサウンドライブラリに入っているフレーズ的なものは、年々、バージョンが進むにつれ数が減っています。想像でしかありませんが、パブリックドメインの音源と、ほぼ似たようなものが著作物だと、どんどん主張されているのではないでしょうか。
クラシックのように世界中で知られているものなら、誰が聴いてもパブリックドメインだと主張することはできますが、ギターのリフなら証明するのは不可能でしょう。
もう今回は私も、インディーズで音楽発売しようかなと思いました(笑)


ここからは、さらにディープな内容です。


YouTubeに巣食う著作権詐欺団体があるという指摘


もう2年近く前のブログですが、元ロックバンドをやっていた方がこんなことを書かれています。

著作権詐欺団体とは、著作権違反をしていないYouTube動画に、さも自分が著作権を所有しているように偽って、発生する広告費を横取りする集団(個人)です。
以前こちらで「音楽みかじめ料詐欺集団リスト」ということで掲載したら、数人の方から同様のコメントが寄せられました。

3D CG Animation

YouTubeの仕組みからすれば、あってもおかしくない。私は読んで、そう思っていました。ユーチューバーの中には何億も稼ぐ人がいるのですから、無数の他人の動画を自分の広告媒体に出来てしまえばおいしいと考える人は、いくらだっているでしょう。


ところがそんなどころじゃない、仕組みを悪用した身の毛もよだつ事態も発生しています。


テロリストが著作権違反を主張して、YouTuberの個人情報を取得!?


最近掲載された記事です。
Gigazin

ドイツのニュースサイトFazによると、イスラム教を批判するチャンネル「Al-Hayat TV」が、「FirstCrist, Copyright」という団体からデジタルミレニアム著作権法違反の申し立てを受けてチャンネルが停止となったため、オンライン上に復帰するYouTubeの手続きに従って個人情報を申告。

「あなたの個人情報をありがとう。自宅に警察の保護をつけた方が良いですよ」という脅迫文が書かれた手紙が届いたとのこと。著作権違反の侵害申告の手続きでは、著作権保持者側へメールアドレスなどの情報がわたってしまうため、入手した情報からAl-Hayat TVの個人情報を特定したとみられています。 

唖然としませんか?
この文章を読むと、 Content IDが悪用された。つまりテロリスト集団が(記事の中ではアルカイダ系となっています)、Content ID利用資格者だということなんでしょうね。
しかも異議申し立てをすると、個人情報が渡るなんて!? そんなこと、異議申し立てのどこにも書いてないですから。本当にそんな仕組みだったとしたら、穴だらけ。異議申し立てすることが、とんでもなくリスキーになります。



安全に曲を使うには


先日私は猫転送装置というものを知って、やってみよう。でもこれは検証動画じゃないと、つまらないよなぁと思って、土曜の昼下がりに撮影してYouTube動画を作ってみました。もちろんもちろん個人的に、遊びです。
編集しているうちに、音楽欲しいなと思って最後の方にだけ入れてみました。



思い浮かんだのは、「ねこふんじゃった」でした(笑)
ベタですけど、これなら絶対に大丈夫だと考えました。「ねこふんじゃった」は諸説ありますけど作曲者不明。しかもどこの演奏とも似ていなければいいのだからと、メロディを手打ちして調子っパズレのアレンジにしてみました。

冗談みたいですけど、どこからも著作権侵害の申し立てをされないためには、こういう方法ならありかもしれません。

仕事ではメロディは入れずに、リズムだけのBGMを作るとか。どれだけ費用をかけてオリジナルを作っても、YouTubeの仕組みが変わらない限り、侵害の申し立ては続くでしょう。そう考えておいた方が、無難です。


もしかしたらYouTube動画を活用しようとするなら、詐欺的な著作権侵害の申し立てぐらい、どうってことないとドッシリ構えてくれる担当者やクライアントであることこそ、求められる時代なのかもしれないです。


いまのところ著作権まわりで、人が介在せず仕組みで解決しようとするGoogle式民主主義は、うまく機能していないようです。



過去には、こんな記事も書いています。ファレル・ウィリアムス 『happy』を使ったダンスカバー動画がふたつ、申し立てをされた事例も取り上げています。どうもファレルサイドからでは、なさそうです。
YouTubeと音楽プロモーションのトレンドと著作権 2014年6月3日



追記:2014/12/16
12月15日、INTERNET Watchに『YouTube、動画に使いたい楽曲の利用可否を確認できる機能を提供』という記事が公開されています。YouTubeがアップロードする前に確認できる機能を提供を開始したという内容。
ただ、どうもContent ID登録者側の問題は、解決されていないようですね。





 株式会社イグジィット ウェブサイト

2014年11月7日金曜日

広告というコトバは、もう終わっている感じですね -1


画像:シズルをイメージして
※この画像は広告ということで、作ってみました。深い意味や意図はございません。


ある士業の方と話していたら、アドブロックを使っているとおっしゃる。ご自分もウェブ広告を出稿しているのに、どうして? 研究しなくていいの? とは思いますが、それ以上に現実に使っている人にお会いしたのは初めてだったので、そうかぁ、そうだよなぁ。増えてくるだろうなぁと、感慨深く、いろいろ考えてしまいました。
あらゆる商品やサービスが最適化しようとしてるんだから、個人が自分自身に最適化しようとするのは当然の流れ。録画したテレビ番組のCM飛ばしと同じこと。

アドブロックとは、ブラウザーの拡張機能で、広告の画像を消してくれるもの。すっきり消えるわけじゃないし、アドブロックが契約している会社の広告は出るとか、怪しさはけっこうあります。
それでもウェブサイトの広告は、かなり邪魔。スマホだと、まったく不要。じゃないですか?


[忍者女子高生 | 制服で大回転]は、広告なんでしょうか


最近だとペプシネックスの桃太郎のように、商品をほぼ訴求せず、映画のように世界感だけのCMもあります。ところがこの夏Youtubeで公開された[忍者女子高生 | 制服で大回転]は、サントリーCCレモンの“CM”ではありますが、桁違いの突き抜け方です。



けっこうバズっていましたが、邪魔になるどころか、3分間の良質なエンターテイメントですよね。夏にはベトナムでも販売がスタートしたそうですから、海外のマーケットも意識されているのでしょう。


BMWは動画で世界感をアピールする先駆者


映画/ショートフィルムのような“CM動画”では、たぶんBMWが先駆者。10年近く前からだと思いますが、特設サイトなどで公開しています。
これはクライヴ・オーウェン演じるハイヤーの運転手が主人公のショートフィルム。監督はガイ・リッチーという豪華布陣で制作されたシリーズの第四弾です。



このころマドンナはガイ・リッチーと結婚していましたので、こんな役を引き受けたのかもしれません。貴重ですが、確か第四弾はマドンナがシートベルトをしておらず、危険を助長する等の理由でお蔵入りになったはず… Youtubeでは、コピーがいっぱい公開されていますね(笑)

いずれにせよ一級品のエンターテイメントですが、BMWがずっと出ていますので広告の文法です。BMWファンには、たまらない動画でしょう。
でも車に興味がない人、マドンナやクライヴ・オーウェン、ガイ・リッチーに関心のない人は、まったく反応しないかもしれません。もちろんBMWとしては、それで成功だと思います。



もちろん価格も意味もまったくことなるレイヤーにありますが、CCレモンはどうでしょう。もっと広い範囲に楽しさをアピールできそうです。
移り変わりの激しい清涼飲料の世界で、トクホなどは別にして、それほどの特徴がない商品が指名買いしてもらうには、まず圧倒的な存在感が必要なのだと思います。CCレモンのサイトを見ていると、ティーンがコアターゲットのようですが、間違いなく存在感までは成功しているんじゃないでしょうか。

中高生をターゲットに、テレビCMを打ってもウェブにバナー広告を出しても、最初っから見られていない。こういう動画の方が、はるかに見てもらえるし、共有してくれる可能性高いでしょう。



邪魔だと思われたら、とりあえず終了


一方で、ウェブの世界ではアドテクノロジーという名の広告漬けが進行しています。単純に邪魔だと思われたら、それだけでマイナス。
ターゲティングして追いかけてくる広告も、本当にニーズを持っている人がどれだけいるでしょう。検索に連動したリスティング広告なら、まだニーズは明確です。

アドテクノロジーの進化で効果が上がったと言われているようなものは、特定の反応してくれる人たちが反応していて、同じ人たちの取り合いに勝ったとアピールしているだけかもしれません。

とりあえず、広く告げるということではないですよね。



ウェブ広告の仕組みを知っている人、ウザイと思っている人、目に入っていない人、それに消している人だってどんどん増えそうですよ。
次は、そんなことを書いてみるつもりです。


Googleは、邪魔だ、ウザい、錯誤させてる、みたいながキライ?


たとえば、こんな情報。アメリカのSEOコンサルタントが「最近更新されたパンダアップデートにやられたサイトには、次の5つの特徴が共通している」と報告しているそうです。
パンダアップデートで低品質評価される5つの原因はこれだ!

◯ページ全体にかぶさるようにしてフルスクリーンで表示される広告
◯自動で再生する動画や、音が出る広告
◯インタースティシャル広告(閲覧したいページにアクセスする前に強制的に差し込まれる広告ページ)
◯コンテンツと見分けがつかない広告
◯ページビュー数を稼ぐための過度なページ分割

ページ全体にかぶさる広告は、ファッション系に多く、ハイブランドでもやってます。コンテンツと見分けがつかないのは、まとめ系サイトでも多いです。

邪魔だ、ウザい、錯誤させてる、みたいなことをGoogleは排除したいということでしょうか。検索じゃなければGoogleだって、錯誤させるものや騙しの広告を配信していますが、好まれないとか不適切だと思う広告は、ユーザーが報告すれば見せない。排除していますよね。

私はGoogle式民主主義と呼んでいますが、さあ、うまく機能するのでしょうか。



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2014年11月2日日曜日

【Halloween】渋谷スクランブル交差点は、ステージになった

画像:マルイシティのバットマン


昨日31日夜の渋谷は、本当にスゴかった。六本木ではパレードがあったり盛り上がって当然ですけど、渋谷はいったいどうしたんでしょう。昨日G+にも投稿しましたが、いたるところに仮装した人たちがいて、ディズニーストア前ではキャラクターのコスプレした人たちが集団で撮影していたり。スクランブル交差点・ハチ公前は歩けないぐらいの状態でした。


今週は昼間から、口から血を流した女子高校生がチラホラ


チラホラというより、リアルな女子高校生なのかコスプレなのか、セーラー服の女の子たちの多くが口や目から血を流しているメイクをして歩いていました。そんなのを目撃したのは、今年が初めてです。
夜はそんなワンポイントの人もいましたが、ブラウスまで血のりの集団が大勢歩いていました。駅前のマクドナルドの横では座り込んでバーガーを食べていたり。

そして未亡人朱美ちゃん集団も(笑)

ホラー系だと、こんな人たちもいたそうです。

26日からバズってた「渋谷のオラフ」は、たぶんこのへんがオリジナル?



31日は、朝からあちこちに出現


私が出勤時、スペイン坂スタジオ前のパルコとセーラームーンがコラボした公式フォトスポット設営の様子を撮ろうとしたら、アラレちゃんが目の前を横切りました。
歩いて行った先を見ると、キャラクターの仮装をした数人の集団が。



プロ並みの仮装も続々と



この人たちは、大道芸のプロ?



DJも、完成度高過ぎのメイク


しっかりした感じで重そうな顔でした。




当然、お店の中にも


実際に見ていてどこも混雑していましたし、仮装した人たちも大勢いたのですが、渋谷ものは探せませんでした。

これはどこかのスタバ

六本木のウェンディーズ。ベルフィーですね(笑)
natsumiさん(@natsumidw)が投稿した写真 -



そして駅周辺は歩けない状態に


私は駅に急いでいたのですが、夜の9時だというのに、電車に乗る人より降りてくる人たちの方が多かった。いや、それ以前に駅にたどり着くのが大変でした。



人数が半端なく多いのもありますけど、みんな立ち止まって撮影してるんですからもう大変。テレビからネットメディアや、プロらしきカメラマンも大勢。




あたらしいお祭りなんだから、騒ぎになるのは当然。私は通行しただけですが、面白かったです。
テレビでの報道を見ていると、機動隊が200人出て逮捕者も出たということですが、あれほどの混雑と盛り上がりでそれぐらいのことですんだのは、もしかすると日本ならではかもしれません。
表参道や六本木や川崎とは違い、渋谷は主催者がいて街イベントを行ったわけではなく、自然発生的に集まっているのですから、課題は集まった人たちが、ゴミをどうするかということ。そこだけでしょう。


外国人だけではなく、やっぱり日本人も興奮する、特別な場所なのかもしれないですね(笑)
渋谷スクランブル交差点の何に、外国人は興奮するのでしょう


ハロウィンに関連する内容では、こちら。検索が急上昇したのは2011年からです。
Googleトレンド[調べる]をちょっと使うと、かなりのことが理解できる



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2014年10月31日金曜日

仕掛けが次々と。日本でもSELFIE(セルフィー)ブームが来るかも

画像:#PJ_GIRLサイト



「SELFIE(セルフィー)」は、昨年オックスフォード英語辞典が選ぶ2013年のWORD OF THE YEARを獲得したほど、英語圏で流行しているようです。セルフィーとは、スマホなどによる自撮りのこと。
アメリカではSNSで自分の写真をプロフィール画像やアイコンにしたり、投稿したりするのが当たり前だといいます。確かに仕事で関係のあるアメリカ在住の経営者家族は、自分たちの写真をバンバン投稿しています。

東南アジアでも、若者を中心にセルフィー棒というものが売れているそうです。渋谷のスクランブル交差点でも、外国人観光客が使っているのを見たことがあります。
マレーシアで大人気の「自撮り棒」(セルフィー)



ただSELFIEという言葉がメジャーになったのは、もっとセレブたちのアピール全開の写真が注目されたからではないでしょうか。
セルフィーから派生して、ヒップラインを強調して撮る「ベルフィー」というスラングも誕生しています。ベルフィーをトレンドにまでしたのは、キム・カーダシアンにレディー・ガガ、ビヨンセやリアーナですから表現みたいなもの。

日本でソーシャルメディアに投稿されている自撮りは、アイドルの生写真やモデルの現場写真的なもの。
一般人でもリア充的なシチュエーションのものはありますが、自分自身をメインの被写体にした気合いの入ったものは少ないのではないでしょうか。一般の、日本での自撮りはtwitterで[#セルカ]で検索するとどっと出てきますが、かなり若く顔のアップがほとんどです。

ところが海外のブームから1年遅れで日本でも、もしかしたらトレンドになるかもという動きが出てきましたよ。



「PEACH JOHN」がAKB48小嶋陽菜さんで仕掛けるセクシー系SELFIE



PEACH JOHNは、10月29日からSELFIEにフォーカスしたプロジェクト「#PJ_GIRL ― #PJ_GIRLから、女の子のトクベツな瞬間がはじまる ―」を始めています。セクシー系SELFIEがそのままPEACH JOHNのイメージになるぐらいに盛り上がれば、大成功でしょう。
#PJ_GIRL


まず、プロモーション動画の公開。このあとも続々登場するようです。




そして、コンテスト。「毎日1名、WINNERを発表 & 10,000円(JCBギフトカード)をプレゼント!」ということですから、豪華です。
instagramかtwitterで投稿だということですが、Facebookを避けてinstagramというところが上手です。今のところコンテスト向けに撮りました、という演出の投稿は少ないようですが「小嶋陽菜・マギー・大屋夏南の3人のPJミューズと一緒にMOVIEに出演できるかも!?」ということなので、アメリカのようなセレブ的な投稿だって来るかもしれないですね。




スタートトゥデイの「WEAR」から、「Pachil(パチる!) WEAR LIMITED」登場


まずWEARって何?という方は、以前書いたこちら記事を。
WEARで買いものは、どう変わる? O2Oは、どう変わる?


コーディネート検索サービス「WEAR」ですが、自撮りではなかなか全身を撮るのが難しいとか、ポーズが限定されるというという声があったそうです。
そこで登場したのが、「Pachil(パチる!) WEAR LIMITED」。ZOZOTOWN PEOPLEでも驚くほどオシャレなファッションピープル、それも一般人の人たちが自撮りしていますから、全身コーデを自由なポーズで撮りたいという根強いニーズはあってもおかしくないですね。
自撮り棒より、はるかにオシャレですし(笑)

画像:WEAR Pachilサイト


WEAR Pachil





どちらも、高感度で自分自身を見せるセルフブランディングをしている人たちにアピールする動き。ここ数年のハロウィンの盛り上がりを考えても、ソーシャルメディアでのSELFIEブームが日本でも来るかもしれないですね。


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2014年10月17日金曜日

お手軽な「究極の質問」より、ショップジャパンの地道なインフルエンサー探しが確実かも


スレンダートーン エボリューションCM 


少し前の日曜日、家電が鳴りました。うちの奥様が電話に出て、笑いながらもなにかを断っているので、セールスの電話にしてはヘンだな。なんだろうと思っていたら、ショップジャパンからで「CMに出てくれませんか」という内容で、いままでに3度ほどかかってきたということでした。

初耳でしたし、第一どういう理由なんだろうというところが不可解です。理由を尋ねてみると「スレンダートーンを注文した人が、私から聞いて買うことにしたと言っている」と。

え、わざわざそんなことを言うのか?

「ショップジャパンに電話かけて注文すると、どこでスレンダートーンのことをお知りになりましたかと聞かれるそう」「何人から、私の名前を出したと聞いた」ということでした。

なるほど、そういうことか。



ショップジャパンは、電話注文客から購入動機ルートを探してる



想像でしかありませんが、ショップジャパンはもちろんネットからの注文も少なくないでしょう。でもテレビCMによる、電話注文が主力なんだと思います。
そのテレビCMとは無関係そうな日時にかかってきた電話注文に対して、買うキッカケを聞かなければ、どんな導線があるのか把握できない。そのルートを知るために「どこで知ったか」を聞いているのではないでしょうか。
きっとルートの多くは、リアルなつながりのある、信じるに足る評判。口コミの中心やハブになっているキーマンを探し出して、味方になってもらえば、ネット上のどんな施策より確実かもしれません。信用するベースが、メディアを通したものより、はるかに高いのですから。


つい最近も、健康診断で病院に行ったとき、問診で運動をしているかと聞かれ、テニスを週に1、2度やっていますと答えると、「テニスだけで、そんな体にはならない。筋トレ的なことをやってるでしょう」と尋ねられたそうです。
女医さん、それは問診じゃなくて、個人的興味でしょうと言いたくなりますが(笑) 

そんなことがけっこうあって、医師では3人、女性2人男性1人が確実に購入したそうです。直接聞かれて買ったのは、美容院やテニス友だちや近所の人など、少なくとも20人以上はいると本人が言っています。そこからさらに広がるでしょうから、並の影響力ではないですね。医者が知り合いやあるいは患者に勧めたとしたら、とんでもない数になりそうです。

そんなキーマンになる人は、ごく狭いジャンルの中なら、世の中に大勢いることでしょう。こういうキーマンをネットで探せるでしょうか。



スレンダートーンがいいかどうかは、本人にも確信がない



そもそも彼女が使い始めた理由は、腰痛の軽減。整形外科によると小さなころからの運動で、腰椎が分離していたんじゃないか。年齢とともに、症状が悪化してるのかもしれないということでした。こういう症状は10代からやっているスポーツ選手の1/3ほどが抱えているそうで、ポピュラーらしいです。大学生のときにある種目の全国大会で優勝していますので、選手だったことは間違いありません。

進行すれば手術しかないそうですが、腹筋背筋などを鍛えることによって筋肉のコルセットを強化し、腰への負担を軽減するのが有効な対策だと言われ、それで、たまたま良さそうだと買ったのがスレンダートーン。
電気信号によって、運動することなしに筋肉を動かすEMS。つまり腰に負担をかけることなしに筋肉を鍛えられるということですが、EMSの種類なんて、いくらでもあります。

たまたま買ったEMSが[スレンダートーン]だったというだけで、特別いいと思っているわけではなさそうです。他のEMSを試して比較検討したわけでもないし、運動科学などの専門家でもなく、自分にとっては良かった、合っていたというだけです。


こういう人を、SNSで探せるでしょうか? 本人がブログにでも書かない限り、なかなか難しいでしょう。ブログに書いたところで、どれだけ信用されるかどうか。ですよね。



身近にリアルな情報があると、比較検討せずに、すぐ注文するのかも



スタイル維持に何をしているんだと聞かれて、テニス以外でやってるのはEMSだと答える。EMSって何と聞く人の方が多く、スレンダートーンというもので、ショップジャパンで売ってると答える。
どれぐらいで効果が出るかと聞かれるから、それは分からない。痩せるために使ってるんじゃなくて、腰痛対策。腰痛はかなり軽減している。
そう答えるだけで、買うという人は多いらしい。

こんな人もいる。スレンダートーンじゃないEMSも扱っている会社の人で、どういう風に使ってるのかしつこく聞くから、強度レベルMax99の97でやってる。家にいるときは、食事のときでも付けてると答えると、「バケモノだ」と言われたとか。さらにCMでは一日30分2回を推奨と出てきますが、私は何時間でも使ってると言うと、自社取り扱い製品があるのにスレンダートーンを買ったそう(笑)

医者は腰痛からの説明をすると、とても納得して買うそうです。

そしてこの人たちの多くがショップジャパンに電話して買っているということは、ネットで価格や他の製品と比較検討もせずに、注文していると考えられるのではないでしょうか。会話だけで、確信している。
どういう違いがあるのか調べていませんが、ネットだとAmazonの方が安いですから。




ショップジャパンにとっては、口コミで電話で購入してくれる人は、直接的なプロモーションコストがゼロですから、そりゃあオイシイ。インフルエンスしてくれるキーマンは、ぜひとも囲い込みたいところでしょう。



顧客ロイヤリティを知る「究極の質問」は、どれほどの価値があるんだろう



以前、こんな記事を書きました。
推奨してくれる顧客「アンバサダー」を見つける「究極の質問」のされ方


あなたはどれほど「製品やサービスを知人や友人に薦めたいと思いますか」という質問をすることで、顧客ロイヤリティを知ることができ、強く進めたいというアンバサダー/推奨者を探して、より味方になってもらう仕組みを作りなさいというものです。
アメリカでは、そこに書いた「究極の質問」が、顧客ロイヤリティを知るための方法として主流になってきているそうです。
日本でも、私にさえ連続して届きましたよ、という記事です。

私に来た二通の「究極の質問」には二通とも[推奨者]レベルを回答したはずですが、それ以降なんのアプローチもありません。「強く薦めます」と答えているのに、放ったらかしだと、なんだったんだよと思います。仕組みを知っているだけに、不躾に聞きっぱなしかよと反感だって生まれてきます。

きっと「顧客ロイヤリティを知るために、究極の質問をしろ」という指示が下ったのでしょう。でも質問をした相手は、顧客だよということを忘れていませんか。「薦めます」と答えるのですから、それなりの責任感を感じて回答している人が少なくないでしょう。
仕組みを知らない人なら、「なにか、させられるのか」と少し身構えながらも「薦めます」と答えたかもしれません。



「アンバサダーマーケティング」という本では、取り込みましょうというスタンスで書かれていますが、そもそも「究極の質問」は、NPS(Net Promoter Score:推奨者の正味比率)を調べるためのもの。
NPSの上昇は、企業の成長率と関連性が高いので、指標として重要ですというだけです。もしかしたら統計として処理されているだけで、[誰が]は無視されているのかもしれません。
もしそうなら、いたずらに顧客に手間とプレッシャーをかけているだけです。


指標としてのNPSを上昇させる方向に、企業活動をシフトさせるという考え方なら有用です。ただ[推奨者]になった人に、どうアプローチするか。さらに[スーパー推奨者]になってもらうのか、あるいは反応してくれない[中立者]に引き戻してしまうかは、アプローチの内容にかかっています。



「CMに出てくれませんか」という電話は、腹を出して出演するわけないんですけど、でも本人は喜んでいる様子(笑) ショップジャパンは電話をかけるだけで、目的を達成しているのではないでしょうか。上策ですよね。






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2014年10月14日火曜日

無視されたくなかったら、『ソーシャルファースト』で考える

画像:スクランブル交差点を撮影している外人
10月1日、日本経済新聞の経営者ブログに、サイバーエージェント藤田社長の『私が退職希望者に「激怒」した理由』という記事が掲載されました。
NIKKEI

過激な内容なので、当然のように炎上します。BLOGOSやNews Picksでは、さまざまな立場の強力な論客から賛否両論。ツイッターなどでも、場外乱闘のような様相でした。





電子版とはいえ日経新聞ですし、これだけの内容なので私も驚きました。転職者は簡単に特定されるでしょうし、業界内での評判を悪くする危険性もあるでしょう。
ネットの時代になってから、多くの著名な経営者がマッチョな発言で失敗されていますが、それは経営者としての、ビジネス上の論理しか持たずに発信されているから。
ROMっているだけの人も多いですが、誰だって発言する手段と機会を持っているのですから、経営者の理屈はむしろマイノリティかもしれません。
でも藤田社長は、そんなにネット音痴なわけがない。サイバーエージェントの経営者としては、失敗ではない。きっと、ほぼ成功。すべてを計算できなくても、どんな風に拡散するか、リスクも含め、それなりの計算があって掲載されたはずだと思います。
その拡散させた狙いはどこにあるのかに、私は興味があります。



ソーシャルメディアで反応があれば、評判も可視化される



渋谷 - 原宿 - 新宿の明治通り周辺エリアでは、アーティストの新譜発売や求人サイトなどを宣伝するトラックが、けっこうな頻度で走っています。ところがスマホでパシャパシャ写真を撮られるものもあれば、どんなに大きな音量で曲を流していても誰も見向きもしないものもあります。

知名度の度合いによって左右されるかというと、そうでもない。韓流アイドルなどは写される確率がかなり高いようですし、世界的に大ヒットしているアーティストのビルボードカーだって、見られていることは少ないようです。
見向きもされないから、効果がないということではなさそうですし、街での注目度がそのまま売上と比例するわけではないでしょう。




テレビCMだと、強い反応があるものはツイッターなどでツイートされ、評判になったりすることがあります。これはシチュエーションとデバイスの組み合わせが、まずあると思いますが、とにかくソーシャルメディアでの反応がなければ、最大でも視聴率分のリーチだけになります。そのリーチだけで、認知度が向上したり視聴者の意識が変容するかというと、どうなんでしょう。そんな文脈で、CMをとらえる時代ではなくなっているのではと思います。
SNSで拡散していれば、フリークエンシー的な役割に考えられそうです。


ポスターや看板、パンフレットだって同じです。情報が大洪水のようにあふれている時代に、振り向いてもらえるかどうか、気に留めてもらえるかどうか。
そう書くと目立ち方の問題ねと思われそうですが、ちょっと違う。ソーシャルメディア上で共有されるかどうかという視点も、ちょっと違う。それだけなら、横行しているヤラセが効果を上げているはずです。もちろん共有が一番いい反応であることは、間違いないですが。


食事をする。洋服を買った。みたいな消費。
可愛いものを見つけた。この動画が面白い。という好奇心だって、そう。
個人の投稿と同列の文脈で、とらえてもらえるものなのかどうか。
上からでもなく、下からでもなく、同じ目線ですんなり見てもらえるものなのかどうか。瞬時に面白がられ、記憶に残ることかどうか。好奇心を刺激できるかどうか。
というところ。



リアルでも、ソーシャルメディア的文脈で考える



ソーシャルメディア的文脈で、どうなのか。ソーシャルメディアの運用そのものだけではなく、製品を、クリエイティブを、メディアを、コンテンツを、PRやIRだって、とらえなおすことが不可欠な時代になったのかもしれません。


多くの人がどんな反応をするのか、ソーシャルメディアでどんな投稿になりそうなのか、あらかじめ予測しておくことも必要です。

もちろんすべての人がポジティブに反応してくれるわけではないですから、程度の問題ですが、ネガティブな反応も許容するスタンスで。なんの反応もないと、どうでもいいということですから。




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2014年10月6日月曜日

災害時などのソーシャルメディア運用は、こうするべきじゃないのかと

画像:台風の渋谷駅前


台風18号が日本に上陸。自宅近くでは、水が15cmほど吹き上がってるマンホールがいくつもあったりして、ヤバいな〜、会社まで無事辿り着けるかなと、今朝はけっこう気を揉んでいました。
電車に乗ると、いつもより間引きで運転しているのに、むしろ空いていたり。渋谷駅周辺も人の数は、いつもの半分どころか、もっと少なかったかも。雨は強いですが、風はそれほどでもなく、少し拍子抜け。
ただ報道によると、関東でも土砂崩れ、浸水や冠水、停電の被害もありましたし、広い範囲で土砂災害警戒や竜巻注意情報が出ていました。


何のためにソーシャルメディアで発信するのか


先週から予定されていて、10月6日月曜日の朝イチでソーシャルメディアで発信してくれという案件がありました。今日です。
なぜ朝イチなのかというところは不明でしたが、その企業の上の方で決まっていたスケジュールだということだったので、準備だけはしていました。
ところが台風18号は朝早く、静岡県に上陸。関東を午前中に通過するという天気予報。伊豆大島では非難指示が出たり、御嶽山では土石流が心配されるということでした。


私としては当然、発信は少なくとも台風18号が日本列島から抜けた夕方以降、被害の状況などを調べながらにした方が望ましいですよと伝えました。
結果として、朝イチに発信することはなくなったのですが、上層部の承諾が取れるまで時間がかかりましたので、見切り発車ではなく見切り延期。
担当者の方に伝えたのは、台風上陸時にのんびり企業情報を見てくれる人は、ごくわずか。タイミング的に多くの人がソーシャルメディアを見ていないか、見ていても無視されるか、あるいは反感を持たれる可能性の方だって高いということでした。

ソーシャルメディアマーケティングは、ただ商品情報などを発信するというのではなく、公式アカウントのキャラクターが、フォロワーやファンからさらに好感を持ってもらって、コミュニケーションすることから始まると私は思っています。


自動投稿することの危険性


少し前に書いたことですが、ソーシャルメディアで予約投稿や自動投稿をする人が増えています。多用しているとBotと同じなので、相手にされない企業アカウントになってしまうと思いますが、それだけではありません。
以前の記事から引用します。

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ソーシャルネットワークにスケジュール投稿を行うBuffer、
月刊売り上げが10万ドルとなり、利用者数60万を達成


その中に、こんな記述があります。

ところで最近、ボストン・マラソンの事件の際に、TwitterやFacebookにブランド発の宣伝系メッセージが流れて、悪い意味で注目を集めてしまうというようなことがあった。そうした発言は予め定められたスケジュールに則って投稿されたものだった。もちろん大事件のおりに投稿されるスケジュール投稿は的外れで無神経なものとなってしまうことが多い。Buffer側もそうした状況に対して何らかの対策を練るべきだと考えているようだ。
ですよね。ボストンマラソンの事件とは、多数の死傷者が出た爆弾テロのこと。

「全予定実行停止スイッチのようなものを実装すべきかもしれないと考えているのです」とWidrich(共同ファウンダー)は述べている。


停止スイッチは人間が押すわけですから、予約投稿にしてバカンスに出かけて、あとはおまかせね、とはいかないですよね。

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企業アカウントという人格が、こんなタイミングで「買って買って」というのは信じられないというのが、一般的な反応ではないでしょうか。悪い意味で注目を集めたくなければ、広告でやった方がいいです。
それでもテレビCMなどと比較すると、ソーシャルメディアの広告は、はるかに厳しい視線にさらされているかもしれません。それだけ、今のところ無視されていないポジションではないでしょうか。



緊急時に企業アカウントがやるべきことは


役に立つ物資を提供できる場合などを除き、企業アカウントに出来ることはなにもありません。沈黙あるのみ、だと私は思います。


発信をしていいタイミングは


Yahoo!のリアルタイム検索では、ピークは朝の8時。13時ぐらいから急激に減少していますが、関東では土砂災害警戒や竜巻注意情報が出たままでした。

画像:Yahoo!リアルタイム検索での台風の注目度


地域によっても違うと思いますが、はやくて15時以降でしょうか。それもニュースに注意しながら必然性がある場合なら、だと思います。
特にイベントなど切迫したスケジュールがなければ、1日置くのが適切だと思います。







 ソーシャルメディアマーケティング、うまく行ってますか?