2015年12月22日火曜日

Googleが、ソーシャルメディアを捨てさる日


仕事で使うならGoogle+。ずっとそう言い続けてきた来たのですが、Googleは利用者が少なければ、あっという間に捨てさってしまいます。だから日本で、Google+が過疎るんだよと言いたくなります。当初目玉だったAKB48メンバーを持ってくる作戦も、最も人気があるはずの指原さんが2年近く投稿していないようです。

私がすすめていたのは、Google+ローカルを管理するためにGoogle+をやる。検索結果で有利だということですが、ほとんど必要なくなったようです。このブログで今年書いたGoogleに関する文章も、まったく必要なくなってきました。かつて賞味期限は1年ほどあったのですが、もう半年も有効ではないかもしれません。

実店舗はモバイルシフトが進めば進むほど、Google+ローカルの情報が必要になる。場所を指定して検索したり、GPSを有効にしてスマホでお店を検索するようなケース、つまりローカルSEOではとても重要だったのですが、この2015年の夏から検索結果に反映されなくなりました。
くどくど書くより、有名な[海外SEOブログ]を読んでみてください。
それでもGoogleマイビジネスでGoogle+ローカルページを管理すべき理由

鈴木謙一さんが書かれている通りだと思います。Googleマイビジネスに登録してさえすればいいのです。
もっとも、今後どう変わるのかわかりません。現在の情報はGoogleのヘルプで確認してください。
Googleマイビジネス ヘルプ


現在のGoogleの用語では、Googleマップに情報を追加するのは[ローカルページ]、Google+に情報を追加するのは[ブランドページ]になっていますので、以下はGoogleの用語に従います。


やっかいなことに、それでも検索結果にGoogle+が紐づいている


管理していないとどうなるでしょうか。[海外SEOブログ]の記事では紀伊國屋書店新宿本店が出ていますが、そこに紀伊國屋書店新宿本店のブランドページの情報が出ています。たぶん紀伊國屋書店さんが管理されているのではなく、Googleがイエローページなどから情報を収集して作ったものでしょう。
そこには[Googleのクチコミ]が37と出ていますが、一般のGoogle+ユーザーが、紀伊國屋書店新宿本店のブランドページにレビューしたものでしょう。

「紀伊國屋書店 渋谷」で検索すると、こうなります。



オープンしてまだ1年だからか、[Googleのクチコミ]は1件ですね。新しいお店なのに、少な過ぎるとも思えます。
クチコミを見てみると、レビューではない。どういうことだろうと、Google+で検索してみると、紀伊國屋書店のブランドページがずらっと出てきます。[紀伊國屋書店 渋谷店]もありました。しかし、Googleが勝手に作ったページのようです。そしてこれは移転前の閉店した渋谷店の情報で、[西武渋谷店]ではありません。
あら、オーナー確認が出来ないブランドページは、最近Googleが削除したはずだけど。ともかく、まだあります。新しい西武渋谷店は、ありません。

ちなみに「渋谷 書店」で検索すると、紀伊國屋書店西武渋谷店は1ページ目の最後、11番目に出てきます。

そうするとこの[Googleのクチコミ]はどこに書かれたものだろうと辿って行くと、どうもGoogleマップで書かれたもののようです。あるいは検索したときのローカルパネルからかもしれません。
ややこしいですが、あんまりどこからというのは意味がなく、Googleアカウントにログインしていれば同じなのです。上のGoogleヘルプでも「Googleマイビジネスでオンラインに」と書かれています。それと同様に個人もオンラインで何かするときは、ログインしてくださいということですね。


Googleにレビューしたり、クチコミを書くには、ログインしていることが求められます。2014年の夏まではGoogle+をメインに、個人の専門性を評価して、それを検索結果に結びつけようと試みていたのですが、利用者が少ないという理由からか、中止してしまいました。被リンクだと、買うことがいくらでもできる。リンクしてもらうことよりも、誰が書いているかが重要だという、もっともな評価軸だったのですが。

「あなたのビジネスですか?」と聞いているのに、対応する企業が少なかったから、検索結果から無視することにしたのかもしれません。



集合知をよりどころにして、検索結果を有効にしようとしている?


かつてウェブサイトにリンクしてもらうのが有効だったのは、多くの人がリンクするほど有益だと考えている内容なら、他の人にも有益だろうということだったと思います。でもその仕組みが理解されると、リンクを買うという行為が横行しました。

誰が書いているのかを特定できれば、その人物の専門性の評価とサイトの評価をリンクできると考えたり、Google+でつながっている人の情報なら価値が高いだろうと取り入れた仕組みも頓挫しました。どちらもGoogle+がベースだったのです。
登録者や膨大でも、思ったほどGoogle+のアクティブユーザーが増えなかった。あるいはGoogle+のつながりが、そんなに行動に影響を及ぼさなかったということかもしれません。

2012年9月の動画です。

じゃあこれからGoogleが検索結果に使うための、評価のよりどころをどこに置こうとしているのか。どうも、やけくそになっている気がしなくもないですが(笑) 
それぐらい、現在のローカル検索の結果は、有益ではないと私は思っています。いいのは、スマホで検索したときの[スマホ対応]ぐらいです。

次は、策と言えるほど特別なことではないけれども、もしかすると多くのユーザーの参加によって有効性を高めようとしているのではないか。インターネットのセオリーに、立ち戻ろうとしているのではないかという気がします。
もちろんただレビュー投稿の多さが、有益になるわけではありません。かつてGoogle Playの評価だって、開発者ばかりか広告会社やPR会社によるステマレビューが問題になりました。その対策か、レビュアーの評価履歴を公開しました。Amazonが同じことをやっていますが、抜本的な解決策ではないにせよ、抑止力にはなります。

これと同様のことをGoogleは、ローカル検索でやりはじめているのではないかと私は考えています。

というのも「紀伊國屋書店 渋谷」の検索結果で、写真が2枚、画像が1つ出ています。画像はGoogleマップへのリンクで、写真に「外観を見る」と書かれているのは、Googleストリートビューのものです。「写真に表示」と書かれているのは、一般の方がGoogleマップで投稿された写真のようです。ストリートビューのものは、閉店後であまり好ましくありません。一般の方が投稿した写真の方がだんぜんいいのです。
ちなみにスマホで検索すると、一般の方の投稿写真しか出てきません。

そして1件のクチコミも同じ方が書かれていました。
この方が投稿されたのは「1週間以内」と表示されお名前をクリックすると、Googleマップに飛びました。この方のクチコミと写真の履歴が、ずらっと出てきます。



写真やクチコミを投稿している個人を、どうやって信用しているのか


実は私の写真も、Googleマップに投稿したわけではないのに載っています。今年の3月にGoogle+に投稿したら、しばらくしてからGoogleマップに使っていいかとのメッセージが表示されたのです。
驚きました。一般公開で、初めて「このアルバムの場所データを閲覧者と共有する」にチェックを入れて投稿したからでしょうか。
これ以降、どういう仕組みなのかを知るために、Google+で場所をテキストで書いたときには「このアルバムの場所データを閲覧者と共有する」にチェックを入れて投稿しています。


検索結果に出ている写真です。これをクリックすると大きな写真が表示され、左上に私のGoogle+のプロフィール画像と名前が出てきます。

名前をクリックするとGoogleマップに飛び、私がGoogle+で「このアルバムの場所データを閲覧者と共有する」にチェックを入れた写真が、住所ごとに表示されます。紀伊國屋書店西武渋谷店の写真やクチコミを投稿された方と同じです。私はクチコミを投稿したことがないので、タブをクリックしても何も出てきません。
こんな風にアメリカの地図の左サイドにレイヤーで表示されます。


そしてサムネイルをクリックすると、大サイズで表示されるのです。それもGoogle+で投稿したときのテキストと一緒に。


私が「このアルバムの場所データを閲覧者と共有する」にチェックを入れて投稿したからといって、どうやってこの建物が本当に神奈川県立武道館だと判断したのでしょうか。外観ならストリートビューのデータと照合することもできなくないでしょうが、飲食店のピザの写真だってあります。
Googleマップに表示されたときは「フィードバックを送る」のリンクも出ますので、閲覧者からの報告も期待できなくはないですが。

私の場合だけで考えるなら、投稿しているものは合成などもしていませんので、インスペクタの情報がそのままありますが、GPSは有効にしていません。
またGoogle+では、企業や団体の複数の[ブランドページ]を運用していますので、虚偽の投稿はしないだろうと判断されているのかもしれません。

なんらかの信用度をはかるアルゴリズムはもっているでしょうけれども、今の段階での感触では、「かなりゆるい基準」だと思っています。なんといっても、ほとんど知られていないのですから(笑) 
現在は、かなりゆるい基準でクチコミや写真を数多く投稿してもらうことが主眼でしょう。増えて行かなければ、また捨て去るかもしれません。増えて行けば、基準を上げて行く。ペナルティを大きくするということだと思います。


ローカルガイドという仕組みに、レベル別のメリット


今年2月、Googleマップにローカルガイドというプログラムが出来ました。Googleのページには、こう書いてあります。

地域を応援して 特典を受けよう
ローカルガイド プログラムは、地域の情報を世界中の人々に届けることで特典が得られる、メンバーにとってもユーザーにとってもメリットのあるプログラムです。Googleマップでクチコミ情報を投稿するたびにポイントが加算されていき、新たな特典を受けられるようになります。 

このプログラムに参加すると、その貢献度のレベルに応じて特典があるのですが、これがけっこう凄い。こういう特典になったのは、最近だと思います。レベル1から5まであって、レベル5になると「Google社員と同じように新サービスを一般リリース前に試用できます」とあります。Google好きの人には、たまりませんね。


レベル2では「交流会を企画し、ローカルガイドのカレンダーで宣伝できます」とあり、レベル5でも「レベル5ローカルガイドサミットへの参加を申し込めます」とあります。「コミュニティの一員として」とも書いてあります。


いきなり話が世界的になるので、誰でも簡単になれるというわけではないですが、Googleは世界中にローカルガイドを持とうとしています。そしてローカルガイドになった人たちは、オンライン上のコミュニティやオフラインでの交流を持つ。ローカルガイドは、かつてシティエキスパートと呼ばれた、Googleマップ/Google+ローカルでクチコミを書いている人を認定するプログラムの拡大判と言えるでしょう。



これって完全にオープンではないけれども、ある目的を持った、次のソーシャルメディアネットワークのあり方ではないかと思います。
Google+での失敗を活かし、最初から目的を持ったソーシャルメディアネットワークを作る。そしてその人たちが、いわばGoogle特派員となってGoogleマップの情報をレベルアップする。検索にも、その人たちのクチコミが信頼すべき情報として影響を与える。

結局、目的を持たない、あるいは目的の共通しないメンバーがどれだけ増えたところで、交流は活発にならない。もしかするとFacebookの限界を見て、オンライン上から始まってリアルにも交流する、拡大ソーシャルメディアネットワークを作ろうとしているのではないかという気がします。

プログラムへの参加者が増えれば、交流が活性化しないということは、まずないはず。書かない、撮らない、投稿しないという人が誰もいないのだから。
そして参加者が少なければ、また捨てさってしまう、ということですけれども。

現段階では、検索結果に出てくる写真は投稿してもらったものが見た目的に有利。あくまで推測ですが、レビューも、SEO的にはかつての被リンクのような扱いになることも、ないとは言えません。誰が投稿しているか、どれだけ投稿されているか、また今も投稿されているかなど、多面的な評価軸を持てば、かなり有効そうです。
写真もレビューも投稿されなくなったところは、更新されないウェブサイトと同じ扱いになることも考えられます。

いろいろ試してみると、以前に電話やハガキで確認したGoogleプレイスはまだ有利で、上位3つまでですが、一番上にパックで表示されることが多いようです。これはウェブサイトに対する評価ではなく、イエローページのようにそこにあるという確実性。営業していることが電話やハガキで確認されているからですよね。
その中での順位は(当然他の要素もあり、絶対的ではないですが)レビューが書かれているところ、Googleマイビジネスを管理し営業日時まで記入しているところが強くなっているようです。
ただガイドラインもどんどん変わっていますので、この文章の賞味期限もいつまであるかは、なんとも不明です。


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2015年12月11日金曜日

Amazonが仕掛けるサイバーマンデーは、日本で定着するだろうか



Amazonが、12月7日からサイバーマンデーをやっています。テレビコマーシャルをはじめ、電車の中吊り、ネットのバナー広告、Twitterの広告やハッシュタグを付けたツイートなど、大規模なプロモーションをしています。
それでも「サイバーマンデーって、いったい何? セールじゃないの?」と思う人が大多数ではないでしょうか。

私は、いまだにそう思っています(笑) 今年、はじめてGAPが[BLACK FRIDAY]とショーウィンドウに出していたのを見て、ひょっとしてアメリカ資本の企業が仕掛けはじめたのかな、と思いました。
Amazonのサイバーマンデーというタイトルのセールは、12月14日まです。



感謝祭からサイバーマンデーまでの流れ


そもそもCYBER MONDAYの前にBLACK FRIDAYがあり、そして何より感謝祭があるのです。流れをまとめてみました。


感謝祭のことは知っていましたが、BLACK FRIDAYは数年前。そしてCYBER MONDAYは昨年やっと知りました。
感謝祭(サンクスギビングデー)は、アメリカとカナダの祝日なので、日本にいたら何にも関係ないですよね。アメリカ資本の会社と関係していたら、アメリカ本社がお休みで仕事が滞るとか、そんなぐらいの影響。

アメリカでは感謝祭翌日のBLACK FRIDAYが狂乱セールになることは、何年か前にネットメディアで知りました。YouTubeに何本も動画が上がっています。でも感謝祭もBLACK FRIDAYも関係ないのに、CYBER MONDAYだと言われても、なんだかしっくり来ません。この時期のセールは、楽天やYahoo!ショッピングだってやっています。
どうしてアマゾンは、ここまで力を入れているのでしょう。



日本で申請したサイバーマンデーは、アメリカより遅い


2012年、日本のAmazon.co.jpが「日本記念日協会」に申請し、記念日に認定されています。記念日になったからどうだということはありませんが、前にも書いているように、記念日になっていると、とりあえずソーシャルメディアで話題になりやすいのです。
【Twitter】トレンドの具体的な乗り方の初歩と、注意すべきポイント

日本記念日協会のサイトで、Cyber Monday(サイバーマンデー)をクリックすると、こう表示されます。


12月の第2月曜日ですから、アメリカのCYBER MONDAYよりも1週間ほど遅い。ということはAmazonでは「感謝祭に関係ない」オンラインの年末商戦のネーミングを、CYBER MONDAYにしたということですね。



サイバーマンデーに、オンラインショッピングサイトを訪れた米国人は1億780万人


あくまでCyber Monday、今年は11月30日にショッピングサイトを訪れたアメリカ人は2014年から23%増加したそうです。そしてIT Proには、こう書かれています。
この日に最も訪問者が多かったオンランサイトは「Amazon」で、そのあと「Walmart」「eBay」「Target」「Best Buy」の順で続いた。
米サイバーマンデーのオンライン支出、初めて30億ドル突破

比率や個別の売り上げは出ていませんので、なんとも言えませんが、仮にAmazonがだんとつの1位なら、Cyber Monday=Amazonというポジションなのかもしれません。
1億人以上が訪れているのなら、CYBER MONDAYという名称はアメリカではポピュラーなのでしょう。日本でもCYBER MONDAYが広く認知されれば、Amazonはとても有利です。なんといっても、他では見かけません。

CYBER MONDAYばかりか、実店舗でBLACK FRIDAYを見たのはGAPだけです。アメリカ資本のアメリカン・アパレルはサイトでBLACK FRIDAYの説明をしているものの、オンンラインのセールでCYBER MONDAYという名称を使っていないようです。



Merry Christmasではなく、Happy Holidayを使うのと同じ構造かも


2013年2014年と、こんな記事を書きました。
Happy Holidaysが、海外では一般的なんですか?
驚くほど[クリスマス]という言葉が使われなくなっています

今年はさらに、Merry Christmasを見かけなくなりました。渋谷で見ることのできるグローバル企業では、ということですが。Merry Christmasをメインに使っているのは、ZARAだけでした。クリスマスはあくまでイメージとして使っているだけで、言葉としては消えつつあるのではとさえ思えます。

感謝祭もまた宗教色が強く、もしかすると先住民であるインディアンに配慮していない祝日なのかもしれません。アメリカ発のグローバル企業にとって使いづらい、あるいはリスクのある言葉なのかもしれません。
そこでAmazonは、少なくとも日本においては感謝祭やBLACK FRIDAYから切り離して、オンラインショップ最大のお祭りとしてCyber Mondayを仕掛けているのではないかという気がしてきました。


そんなことを思っていたら、こんな記事に行き当たりました。
昨年のウォールストリートジャーナルです。

中国は感謝祭やクリスマスを公式に祝わないが、米国の小売り大手は中国の消費者世代を年末商戦期の買い物客として何とか取り込もうとしている。
 今週から、中国の買い物客は米国のメーシーズ、アメリカン・アパレル、ギルト・グループなどのオンライン店舗で感謝祭翌日の金曜日「ブラックフライデー」(今年は11月28日)の割引が受けられる。これは米小売り各社が、オンライン電子決済サービス会社「支付宝(アリペイ)」と提携したことで可能となった。

米小売り、ブラックフライデー商戦に中国も巻き込む
やっぱりポイントは、宗教ですよね。アリペイは、アリババグルーブだそうです。



日本でもファッション感度の高い層には定着してきている説


一方、海外ブランドが好きなユーザーはサイバーマンデーに関心が高いのではないか、海外通販サイトへのアクセスが増加していると書いているファッションサイトもあります。

グローバルファッション検索サイト「SHOPSTYLE」の発表では、昨年のデータで日本版SHOPSTYLEにおける海外通販サイトへのアクセス数が前週と比較して85.5%増加。400ドル以上のアイテムも売れているというのです。前週とは11/20〜26で、比較したのは11/27〜12/3で、日本からのアクセス増加率は16.6%だそうです。
「サイバーマンデー」は日本でも大きな商機に? 海外通販サイトへのアクセス8割増

これは感謝祭とかCYBER MONDAYとかは、関係なさそうです。そもそもSHOPSTYLEは世界最大のファッションやビューティ専門の検索サイトで、SHOPSTYLEで探したり比較しながら、それぞれのブランドの海外通販サイトへ飛んで購入するというもの。
これを使っている人はグローバルに買い物しているということですから、アメリカで安くなるタイミングを知っている可能性だって高くて当然です。

中国には中国のECサイト経由で進出するのは、たぶん関税の問題。それ以外の国へは、SHOPSTYLE日本版のやり方だってあるでしょう。ファッションに関しては、やりやすそうです。
グローバルのサイトから直接htmlメールで送ってきた例もあります。



これはadidasがやっているY-3からです。一応コードにモザイクをかけましたが、意味はなさそうです。OFFER VALID JUST ON MONDAY 30 NOVEMBER.とありますから11月30日月曜日だけ有効のようですね。
以前からCYBER MONDAYだけ、コードを打ち込ませて割引する手法は、あちこちであるそうです。ファッションのグローバルブランドでは、もしかするとかなり広がっているかもしれません。

家電や食品関連では、やろうとしても様々な障壁がある。だからAmazon.co.jpがやるのだと思いますが、宗教的な行事と切り離したときに使える名称として、すでに広がりつつあるCYBER MONDAYを選択しただけのようです。

ただCYBER MONDAYを説明しようとすると、今の段階では感謝祭からはじめなきゃいけない。そこは何年か経てば、ただ最大のセールの名称になってしまうだろうという狙いなのでしょう。

ところで日本でサイバーマンデーという言葉が広がる可能性は、どれだけあるでしょうか。
Googleトレンドで調べてみました。


2015年の12月、つまり今、急増しています。2014年までは英語でCYBER MONDAYの検索数がやや上回っていますが、今年は日本語でサイバーマンデーが急上昇です。
そして関連キーワードでは「サイバーマンデー Amazon」のみで100と出ています。この解釈は、きっと「サイバーマンデー」で検索しているは全員が「サイバーマンデー Amazon」で検索しているということで良さそうです。

だとすれば、すべてはAmazonのプロモーションの成果ということですね(笑) Yahoo!リアルタイム検索でも調べてみましたが、ほぼすべてがAmazonに関連しているようです。

定着するには、単独ではなかなか難しいと思いますが、Amazonのネット、その中でもTwitterでのプロモーションは他に類を見ないような規模になっているようです。テック系のネットメディアを中心に、Amazonサイバーマンデーも盛んに煽られていますし、少なくともAmazon最大のセールとしては、今年でかなりの認知度になるのではないでしょうか。





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2015年12月7日月曜日

HMV & BOOKS TOKYOの売場編集は、リアルなレコメンドエンジンに挑戦している?



衝撃的だった2010年のHMV渋谷閉店。CDが売れなくなる象徴なのかと心配でした。
昨年、HMV record shopが出来たものの、マニアックな中古アナログ盤主体の専門店。そして今年前半から、ネットメディアでは「HMVが渋谷に帰ってくる。懐かしい」という趣旨の記事がいくつも出ていました。

これはHMV渋谷が完全復活?
私は懐かしいという感覚はないけれども、あたらしく出来る渋谷MODIに入るのか。大型店といっても規模ではタワーレコードに勝てないし、違いをどう作るんだろうと楽しみにしていました。

MODIは11月19日にオープンしたばかり。さっそくHMV & BOOKS に行ってみるとこれが肩すかしで、タワーレコードと競合している感じはほとんどありません。
だってオープン初日には、こんなツイートまであったんです。


タワーレコード渋谷店のアカウントからはツイートを返さず、タワーレコード セール&キャンペーン(@TOWER_Sale) から一緒に盛り上げて行きましょう的な趣旨の返信がありました。私はこれからどうなるんだろうと、ワクワクして注目していたのです(笑)
とりあえずTwitterでの情報発信は、タワーレコードもHMV & BOOKS TOKYOもかなり充実しています。



HMV & BOOKS TOKYOは、ネットを上回る興味の連鎖に挑戦?


特設のウェブページやリーフレットにも、また紹介したネットメディアでも、HMV & BOOKS TOKYOのコンセプトについて書かれていません。わかりにくいのではなく、売場を巡ってみれば理解できるのですが、一言でなかなか説明できません。

あえていうなら、「本を主体に、音楽や映像にも興味を広げる売場編集」ということになるでしょうか。タワーレコード渋谷にも書籍はありますが、本で競合しているのは渋谷パルコのPARCO BOOK CENTER。雑貨で競合しているのは、渋谷LOFT。売場コンセプトで被るのは、ヴィレッジヴァンガードかなという気がします。
そしてさらにいうなら、アマゾンなどネット書店のレコメンドエンジンにも負けないよう、客の興味の広がりの取り込みに挑戦しているように思えます。

書店として見た場合、通りを挟んで紀伊國屋書店がありますが、小説や学習参考書や絵本などジャンルにもよりますが、ほとんどの分野でHMV & BOOKSが圧勝しています。渋谷にある書店では東急本店のMARUZEN&ジュンク堂書店が最大規模で書籍数も圧倒していると思いますが、図書館的です。
個人的に私が好きなのはPARCO BOOK CENTERですが、すでにHMV & BOOKSで読むのにけっこうな期間かかるだろうというぐらい買い込んでしまいました。本だけでも、ちゃんと読んでいる人が仕入れているだろうと思える品揃えですし、好奇心をいざなっている感あります。
思いがけない出会い、発見があるのです。


コアターゲットは30代から40代の女性ということなので、[男と女]というギョっとするようなコーナーもあります。ここには恋愛小説やコミック、エッセイからスタイルブックまであるようです。じっくり見るのは、さすがに躊躇します。
[食]のコーナーには、レシピ本からビジュアルブックを多数取り揃え、さらに珍しい調理器具からスパイスまでが一体となってディスプレイされています。
[世界の旅と文学]のエリアで、たとえばロシアのコーナーならガイドブックはもちろんロシア文学、ロシア語通訳の米原万里さんのエッセー、ロシアアバンギャルドのデザイン本、さらにはロシアを舞台にした映画のDVDまで揃っています。
アマゾンのレコメンドエンジンだと、書籍なら書籍しか出てこないですよね。
ジャンル別ではなく、興味別の売場作りがどれだけアピールできるのかは未知数ですが、面白い試みです。



その日の旬が一目でわかるというA Day in the life




HMV & BOOKS TOKYOは渋谷MODIの5階から7階を占めていますが、エレベーターで5階に着いてすぐのところに[A Day in the life]という不思議なコーナーがあります。
フロアガイドには、こう書かれています。

新刊・新譜・話題作やその日にまつわる特集など、人生の中の「今日」という1日を切り取った最新情報を提供。
ゆっくり全てのフロアを回る時間がなくても、ここを見ればその日の旬が一目で分かります。

なんのことやら、さっぱり分かりませんね(笑) いや、それもそのはず。いままで書店でこんな切り口見たことがありません。
A Day in the lifeに並んでいるのは、その日その週の記念日、誕生日、あるいは命日や訃報などに関連した書籍やDVDなどです。ブルース・リーの誕生日には、映画のDVDや書籍が並んでいましたし、[OLの日]のところには「プラダを着た悪魔」などOLが主人公の映画のDVDが揃っていました。[OLの日]なんて、Twitterを見てないと知らない。というか、私はTwitterでしか見たことありません(笑)

11月30日の月曜日、お昼食べに出たついでにHMV & BOOKSに寄ったのですが、水木しげるさんの書籍が「ゲゲゲの鬼太郎」など漫画から戦争体験の対談ものまで、どっさり並んでいました。私が訃報を知ったのがその直前に見たTwitterだったので、いったいいつ揃えたんだと驚きました。ネット書店でもこれだけのスピードで、コーナーを作るのは難しいでしょう。

A Day in the lifeのコーナーは、HMV & BOOKS TOKYOのコンセプトを端的にあらわしているように思います。




InterFMのサテライトスタジオがあったり、トークイベントに大物を呼んだり、集客方法も多様なのですが、メインが書籍なので「本好き」をどれだけ呼べるかどうか。
本や雑誌に興味を持つ人が減り、出版というビジネスモデルが大きく変化している時代ですから、この売場編集力。リアルな本好きの私としては、とても期待して注目しています。




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2015年12月4日金曜日

【Twitter】トレンドの具体的な乗り方の初歩と、注意すべきポイント



Twitterでトレンドに乗ることについて、なんどか書いていますが、じゃあ具体的にどうすれば乗れるのか。まずはトレンドについて知らないと乗りようがないですから、そこから。初歩から書いてみます。


Twitterのトレンドって、なに?


まずはTwitterの[トレンド]から。パソコンから見ると言うまでもないと思いますが、スマホでもTwitter公式アプリなら検索アイコンをタップすると表示されます。
Twitterは「トレンドはどのように決定されているのか?」を、詳しくは公開していませんが、ヘルプセンターにはこう書かれています。

トレンドはアルゴリズムによって決定され、初期設定ではフォローしているユーザーや位置情報をもとにカスタマイズされています。このアルゴリズムでは、ここ最近や1日を振り返って人気のあるトピックではなく、現在注目されているトピックを識別するため、Twitterで現在最も盛り上がっている話題を見つけることができます。

初期設定での表示は、たぶん地域を選ぶ前だけ。その状態だと[トレンド]とだけ表示されています。確かに[トレンド]に表示されているものは、多少違います。

現在注目されているトピックを識別する現在って、どれぐらいでしょうか。見ていると、2時間程度でも変わりますが、本当にリアルタイムの盛り上がっているキーワードなら、[Yahoo!リアルタイム検索]のトップページや[話題なう]に出ています。
Yahoo!リアルタイム検索


Yahoo!リアルタイム検索はツイートばかりではなく、Facebookの投稿もカウントされていますが、ほぼTwitterのツイートだと考えていいかと思います。Facebookとではボリュームが違い過ぎます。


地域のトレンドは、どう探せばいい?


Twitterの[トレンド]の文字の横には、変更するのリンクがあります。ここをクリックすると国と都市がプルダウンで選択できます。入力できるようにもなっていますが、プルダウンにない都市は設定できません。
すべての都市(全国)と東京は、ほぼ同じです。きっと東京での利用ボリュームが圧倒的なのでしょう。でも岡山や沖縄などではまったく異なります。







話題のハッシュタグを探すには


どうしてトレンドに乗りたいかというと、インプレッションを増やしたり拡散されて多くの人に見てもらいたいからですよね。そういう目的なら、単純なワードよりもハッシュタグ(#)の方が有効なはず。そもそもTwitter内で検索されるために#を付けていて、それで話題になっているなら、検索して見ている人たちも多いのではないでしょうか。

 Twitterの[トレンド]にも[Yahoo!リアルタイム検索]の話題のキーワードなどでもハッシュタグが出てくることがあります。でも話題の20位までに入っていなくても、もっとハッシュタグを探したいという場合はこちら。

[ついっぷるトレンド]の[HOT!]を選択し、さらに[ハッシュタグ]をクリックします。 いま/今日/昨日/今週なども指定できますし、何年何月何日に時間まで指定して調べることができます。祝祭日などの特別な日なら、去年のその日何がトレンドになっていたかを調べれば、たぶん今年もトレンド入りしそうなハッシュタグを調べることも可能です。
ついっぷるトレンド HOTワード 今日


確実に準備するなら、記念日を探す


本来ソーシャルメディアは、担当者の裁量で運用できる、すぐに対応できるのが効果的だと思います。でもテキストを考えたり、写真を撮ったり画像を作ったり、なかなか準備に時間がかかるもの。ましてや当社のように代行をしていると、事前に説明したり準備していないと、大きく仕掛けることはできません。
これからならクリスマスや大晦日、お正月など、話題になるのが確実なテーマもあります。もう少し身近かなところでは記念日があります。Twitter特有のトレンドは[ついっぷるトレンド]で探しておくこともできますが、記念日は、それより広いクラスタに届きそうです。
記念日は、日本記念日協会のサイトで検索することができます。
日本記念日協会




認定記念日が最も多い日は、10月10日で31件。列挙すると、

亀田の柿の種の日/糖化の日/青森のお米「青天の霹靂」の日/パンケーキの日/ジュジュ化粧品の日/アメリカンフライドポテトの日/萌の日/ポテトサラダの日/愛しとーとの日/てんとう虫の日/朝礼の日/バイナリーオプションの日/コッペパンの日/LPガスの日/手と手の日/テンテの日/ワンカップの日/冷凍めんの日/おもちの日/岡山県産桃太郎トマトの日/赤ちゃんの日/LPG車の日/肉だんごの日/JUJUの日/貯金箱の日/お好み焼の日/トマトの日/転倒予防の日/銭湯の日/トレーナーの日/パソコン資格の日/トッポの日/充実野菜の日/オオヒシクイの日(トットの日)/和太鼓の日/トートバッグの日/ふとんの日

検索して出てきた認定記念日をクリックすると、どういう日なのかが表示されます。亀田の柿の種の日ってなんだろうと思いますが、亀田製菓が制定したのです(笑) それを日本記念日協会が認定したというだけなのです。
「岡山県産桃太郎トマトの日」はJA全農おかやま制定し、「トマトの日」は全国トマト工業会が制定していました。

スーパーやレストランなどが乗っかって、トマトやトマトと使ったメニューをツイートすれば普段よりはるかに注目されたりリツイートされる確率が高まります。
「トレーナーの日」は名古屋のファッションメーカーが制定したそうですが、フィットネスジムがトレーナーを紹介するツイートをしてもいいですよね。
どんな記念日に乗っかっても、トレンドにならなくたって、なにもない日にツイートするよりは確実に効果があがると思います。
盛り上がりの大きさを知りたいなら、[ついっぷるトレンド]で日をして検索すればいいのです。


と、ここまでは基礎知識と初級編。
トレンドに乗っかって、インプレッションをかせぎ、エンゲージメントを増やすことを試みます。効果が出て来て自信も出てきて、対応がスピードアップしてきたら、次の段階に進みます。さらにインプレッションやエンゲージメントを増やすことに挑戦します。


武者修行するなら、中の人ハッシュタグに乗ってみる




事前に準備できない突発的なトレンドに乗ると、飛躍的に増やせる可能性が出てきます。効果を出すには、効果的なテキストや画像の作成が必要です。それも突発的なトレンドに対応するのですから、短時間で制作する必要があります。

まず注目されるだけではなく、拡散してくれる可能性の高い人たちが集まるトレンドを探すのですが、それにはトレンドの始まりをつかまえることが必要です。
急上昇ワードを検索する方法もありますが、トレンドと呼べるほどの話題になるのかどうか、不確実性が高い。本当は直感的に「来そうだ!」ぐらいにならないと、拡散されるツイートを作ることは難しいと思います。でもとりあえずはトライ&エラーを繰り返さないと、次の段階に進めないですよね。そこでオススメなのが、中の人が付いたハッシュタグです。

わかりやすく参加しやすく、そしてトレンドになる確率がかなり高いと思い。最近でも、#企業公式アカウント中の人あるある #企業公式中の人すごろく #公式中の人のタイムスケジュール #公式アカウントらしい振る舞い などが話題になっていました。
中の人関連のハッシュタグがどうして確率高いかというと、中の人たちが寄ってたかって盛り上げようとしますし、それぞれのアカウントをフォローしているのは膨大な人数です。さらにネットメディアも取り上げやすいし、Togetterやまとめなどでもまとめやすい。取り上げられれば、そこから見に来る人も激増するので、トルネードのような拡散が起こる。

もちろんツイート数も膨大になるので、それだけ目立つ確率は低くなりますが、ここならちょっと目立てばリターンも大きいのです。それになにより異なるクラスタが見てくれる可能性が高まります。ニッチな商品やサービスならともかく、多様な人たちに届けるには、拡散とともに異なるクラスタを呼び込む手段が必要です。
ソーシャルメディアは、拡散しないとクラスタの壁を越えられない


ゆるくやるのか、手堅くやるのかの選択


しかし、しかしです。中の人ハッシュタグで話題になっているツイートを見ていると、圧倒的に仕事や商品に関係なく、ふざけているのかと思えるようなツイートが人気なのに気がつきます。
最近で最も盛り上がったトレンドは、きっと11月11日「ポッキーの日」です。CMから何からの大掛かりな仕掛けです。関係のない企業アカウントも乗っかっています。


ミューズ石鹸のリツイートは、61,522回ですからすさまじい数字です。自衛隊宮城地方協力本部@公式ですよ☆も、1,216回ですから驚きです。
しかし、これが何の役に立つかの… ミューズ石鹸はとにかく認知。フォロワーを増やし、数ある競合商品の中で「ミューズ石鹸」の名称をまず記憶してもらうことが主目的なのでしょう。
自衛隊宮城地方協力本部は… なんでしょう、身近かな存在としてのイメージを作りたいということでしょうか。

中の人になった人は、それぞれの目的で、フォロワーを増やしたい、インプレッションを増大させたいと思ってやっているうちに、どんどんゆるい方向に行きがちです。

そう、どういうキャラクター設定で行くのかを決めなければいけません。

中の人になった人は、それぞれの目的で、フォロワーを増やしたい、インプレッションを増大させたいと思ってやっているうちに、どんどんゆるい方向に行きがちです。
そう、どういうキャラクター設定で行くのかを決めなければいけません。

今年9月に開催された『#Twitter中の人サミット 2015』というイベントのレポートがあります。
ゆるいツイートって価値があるの? #Twitter中の人サミット 2015開催

ここで登壇したTwitter Japanリサーチマネージャーの櫻井泰斗氏が、シャープの"中の人"(@SHARP_JP)と共同で調査した結果を紹介。「フォロワーのシャープ製品の認知度は、テクノロジークラスタの認知度を大きく上回る」との調査結果を公表したそうです。
まさにテック好き、家電好きというクラスタにしか届いていなければ、家電メーカーは成り立ちません。そのための手段として、ゆるい設定ということですね。


ゆるくも手堅くもないスタンスもあり!


直接商品やサービスと関係のないところでツイートして、親しみを感じてもらったり、爆発的な拡散を飛ばしている企業アカウントには、率直に凄いなと思います。
ただこれをやるには、かなりの時間貼り付いていることが必要ですし、上のレポートでも出てくるように、社内でそう簡単には理解されないと思います。ある種の覚悟を持って、やられているのでしょう。
そもそも堅い組織ではTwitterは広告のように使うしかなく、最初っから会社案内的に関係者だけで回すFacebookの運用だけで終わっているようです。

また、うちのように請け負って運用している立場では、商品やサービスと関係のないツイートを勝手にすることは不可能ですし、やったとしても遠回りし過ぎです。
私がやっている方法は、ハッシュタグには勝算のあるときだけ乗っかる。Twitterのトレンドには、乗れなくても単独のツイートとして成り立つときだけ乗る。というものです。

先にこの1ヵ月で、ハッシュタグやトレンドにからんだツイートの、アナリティクスのツイートアクティビティをお見せします。

◯ 中の人ハッシュタグに乗っかったツイート


◯ ハッシュタグに乗っかったツイート


◯ トレンドのキーワードを使ったツイート


◯ トレンドのキーワードを使ったツイート-2














インプレッションの37,092は難しいですが、15,000ぐらいなら、トレンドと関係のないツイートでもあります。でもそこよりも、[プロフィールのクリック数]を見てください。これはすべてではないにせよ「どんなアカウントなのか、他にどんなツイートをしているのか見てみよう」という行動だと解釈できます。つまり多くがフォロワー外の人たちだと考えていいのではないでしょうか。

それはともかく、小見出しは「ゆるくも手堅くもないスタンスもあり!」です。中間的かというと、そうでもない。実は上の4つのツイートでは、それまでに使った写真をそのまま使っています。しかも商品写真です。つまりはリサイクル。
ストレートだけれども、テキストだけで遊び、トレンドに乗っかっている。それによって異なるクラスタを引き寄せているのです。


拡散させて[話題]になるのはとても重要だと思いますが、面白おかしく楽しませるだけなら存在感や認知率の向上にしか役立たない。具体的な商品やサービスへの興味を喚起させるツイートであれば、現実的な購入や利用につながるルートが短くなるはずだと考えています。



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