2015年12月22日火曜日

Googleが、ソーシャルメディアを捨てさる日


仕事で使うならGoogle+。ずっとそう言い続けてきた来たのですが、Googleは利用者が少なければ、あっという間に捨てさってしまいます。だから日本で、Google+が過疎るんだよと言いたくなります。当初目玉だったAKB48メンバーを持ってくる作戦も、最も人気があるはずの指原さんが2年近く投稿していないようです。

私がすすめていたのは、Google+ローカルを管理するためにGoogle+をやる。検索結果で有利だということですが、ほとんど必要なくなったようです。このブログで今年書いたGoogleに関する文章も、まったく必要なくなってきました。かつて賞味期限は1年ほどあったのですが、もう半年も有効ではないかもしれません。

実店舗はモバイルシフトが進めば進むほど、Google+ローカルの情報が必要になる。場所を指定して検索したり、GPSを有効にしてスマホでお店を検索するようなケース、つまりローカルSEOではとても重要だったのですが、この2015年の夏から検索結果に反映されなくなりました。
くどくど書くより、有名な[海外SEOブログ]を読んでみてください。
それでもGoogleマイビジネスでGoogle+ローカルページを管理すべき理由

鈴木謙一さんが書かれている通りだと思います。Googleマイビジネスに登録してさえすればいいのです。
もっとも、今後どう変わるのかわかりません。現在の情報はGoogleのヘルプで確認してください。
Googleマイビジネス ヘルプ


現在のGoogleの用語では、Googleマップに情報を追加するのは[ローカルページ]、Google+に情報を追加するのは[ブランドページ]になっていますので、以下はGoogleの用語に従います。


やっかいなことに、それでも検索結果にGoogle+が紐づいている


管理していないとどうなるでしょうか。[海外SEOブログ]の記事では紀伊國屋書店新宿本店が出ていますが、そこに紀伊國屋書店新宿本店のブランドページの情報が出ています。たぶん紀伊國屋書店さんが管理されているのではなく、Googleがイエローページなどから情報を収集して作ったものでしょう。
そこには[Googleのクチコミ]が37と出ていますが、一般のGoogle+ユーザーが、紀伊國屋書店新宿本店のブランドページにレビューしたものでしょう。

「紀伊國屋書店 渋谷」で検索すると、こうなります。



オープンしてまだ1年だからか、[Googleのクチコミ]は1件ですね。新しいお店なのに、少な過ぎるとも思えます。
クチコミを見てみると、レビューではない。どういうことだろうと、Google+で検索してみると、紀伊國屋書店のブランドページがずらっと出てきます。[紀伊國屋書店 渋谷店]もありました。しかし、Googleが勝手に作ったページのようです。そしてこれは移転前の閉店した渋谷店の情報で、[西武渋谷店]ではありません。
あら、オーナー確認が出来ないブランドページは、最近Googleが削除したはずだけど。ともかく、まだあります。新しい西武渋谷店は、ありません。

ちなみに「渋谷 書店」で検索すると、紀伊國屋書店西武渋谷店は1ページ目の最後、11番目に出てきます。

そうするとこの[Googleのクチコミ]はどこに書かれたものだろうと辿って行くと、どうもGoogleマップで書かれたもののようです。あるいは検索したときのローカルパネルからかもしれません。
ややこしいですが、あんまりどこからというのは意味がなく、Googleアカウントにログインしていれば同じなのです。上のGoogleヘルプでも「Googleマイビジネスでオンラインに」と書かれています。それと同様に個人もオンラインで何かするときは、ログインしてくださいということですね。


Googleにレビューしたり、クチコミを書くには、ログインしていることが求められます。2014年の夏まではGoogle+をメインに、個人の専門性を評価して、それを検索結果に結びつけようと試みていたのですが、利用者が少ないという理由からか、中止してしまいました。被リンクだと、買うことがいくらでもできる。リンクしてもらうことよりも、誰が書いているかが重要だという、もっともな評価軸だったのですが。

「あなたのビジネスですか?」と聞いているのに、対応する企業が少なかったから、検索結果から無視することにしたのかもしれません。



集合知をよりどころにして、検索結果を有効にしようとしている?


かつてウェブサイトにリンクしてもらうのが有効だったのは、多くの人がリンクするほど有益だと考えている内容なら、他の人にも有益だろうということだったと思います。でもその仕組みが理解されると、リンクを買うという行為が横行しました。

誰が書いているのかを特定できれば、その人物の専門性の評価とサイトの評価をリンクできると考えたり、Google+でつながっている人の情報なら価値が高いだろうと取り入れた仕組みも頓挫しました。どちらもGoogle+がベースだったのです。
登録者や膨大でも、思ったほどGoogle+のアクティブユーザーが増えなかった。あるいはGoogle+のつながりが、そんなに行動に影響を及ぼさなかったということかもしれません。

2012年9月の動画です。

じゃあこれからGoogleが検索結果に使うための、評価のよりどころをどこに置こうとしているのか。どうも、やけくそになっている気がしなくもないですが(笑) 
それぐらい、現在のローカル検索の結果は、有益ではないと私は思っています。いいのは、スマホで検索したときの[スマホ対応]ぐらいです。

次は、策と言えるほど特別なことではないけれども、もしかすると多くのユーザーの参加によって有効性を高めようとしているのではないか。インターネットのセオリーに、立ち戻ろうとしているのではないかという気がします。
もちろんただレビュー投稿の多さが、有益になるわけではありません。かつてGoogle Playの評価だって、開発者ばかりか広告会社やPR会社によるステマレビューが問題になりました。その対策か、レビュアーの評価履歴を公開しました。Amazonが同じことをやっていますが、抜本的な解決策ではないにせよ、抑止力にはなります。

これと同様のことをGoogleは、ローカル検索でやりはじめているのではないかと私は考えています。

というのも「紀伊國屋書店 渋谷」の検索結果で、写真が2枚、画像が1つ出ています。画像はGoogleマップへのリンクで、写真に「外観を見る」と書かれているのは、Googleストリートビューのものです。「写真に表示」と書かれているのは、一般の方がGoogleマップで投稿された写真のようです。ストリートビューのものは、閉店後であまり好ましくありません。一般の方が投稿した写真の方がだんぜんいいのです。
ちなみにスマホで検索すると、一般の方の投稿写真しか出てきません。

そして1件のクチコミも同じ方が書かれていました。
この方が投稿されたのは「1週間以内」と表示されお名前をクリックすると、Googleマップに飛びました。この方のクチコミと写真の履歴が、ずらっと出てきます。



写真やクチコミを投稿している個人を、どうやって信用しているのか


実は私の写真も、Googleマップに投稿したわけではないのに載っています。今年の3月にGoogle+に投稿したら、しばらくしてからGoogleマップに使っていいかとのメッセージが表示されたのです。
驚きました。一般公開で、初めて「このアルバムの場所データを閲覧者と共有する」にチェックを入れて投稿したからでしょうか。
これ以降、どういう仕組みなのかを知るために、Google+で場所をテキストで書いたときには「このアルバムの場所データを閲覧者と共有する」にチェックを入れて投稿しています。


検索結果に出ている写真です。これをクリックすると大きな写真が表示され、左上に私のGoogle+のプロフィール画像と名前が出てきます。

名前をクリックするとGoogleマップに飛び、私がGoogle+で「このアルバムの場所データを閲覧者と共有する」にチェックを入れた写真が、住所ごとに表示されます。紀伊國屋書店西武渋谷店の写真やクチコミを投稿された方と同じです。私はクチコミを投稿したことがないので、タブをクリックしても何も出てきません。
こんな風にアメリカの地図の左サイドにレイヤーで表示されます。


そしてサムネイルをクリックすると、大サイズで表示されるのです。それもGoogle+で投稿したときのテキストと一緒に。


私が「このアルバムの場所データを閲覧者と共有する」にチェックを入れて投稿したからといって、どうやってこの建物が本当に神奈川県立武道館だと判断したのでしょうか。外観ならストリートビューのデータと照合することもできなくないでしょうが、飲食店のピザの写真だってあります。
Googleマップに表示されたときは「フィードバックを送る」のリンクも出ますので、閲覧者からの報告も期待できなくはないですが。

私の場合だけで考えるなら、投稿しているものは合成などもしていませんので、インスペクタの情報がそのままありますが、GPSは有効にしていません。
またGoogle+では、企業や団体の複数の[ブランドページ]を運用していますので、虚偽の投稿はしないだろうと判断されているのかもしれません。

なんらかの信用度をはかるアルゴリズムはもっているでしょうけれども、今の段階での感触では、「かなりゆるい基準」だと思っています。なんといっても、ほとんど知られていないのですから(笑) 
現在は、かなりゆるい基準でクチコミや写真を数多く投稿してもらうことが主眼でしょう。増えて行かなければ、また捨て去るかもしれません。増えて行けば、基準を上げて行く。ペナルティを大きくするということだと思います。


ローカルガイドという仕組みに、レベル別のメリット


今年2月、Googleマップにローカルガイドというプログラムが出来ました。Googleのページには、こう書いてあります。

地域を応援して 特典を受けよう
ローカルガイド プログラムは、地域の情報を世界中の人々に届けることで特典が得られる、メンバーにとってもユーザーにとってもメリットのあるプログラムです。Googleマップでクチコミ情報を投稿するたびにポイントが加算されていき、新たな特典を受けられるようになります。 

このプログラムに参加すると、その貢献度のレベルに応じて特典があるのですが、これがけっこう凄い。こういう特典になったのは、最近だと思います。レベル1から5まであって、レベル5になると「Google社員と同じように新サービスを一般リリース前に試用できます」とあります。Google好きの人には、たまりませんね。


レベル2では「交流会を企画し、ローカルガイドのカレンダーで宣伝できます」とあり、レベル5でも「レベル5ローカルガイドサミットへの参加を申し込めます」とあります。「コミュニティの一員として」とも書いてあります。


いきなり話が世界的になるので、誰でも簡単になれるというわけではないですが、Googleは世界中にローカルガイドを持とうとしています。そしてローカルガイドになった人たちは、オンライン上のコミュニティやオフラインでの交流を持つ。ローカルガイドは、かつてシティエキスパートと呼ばれた、Googleマップ/Google+ローカルでクチコミを書いている人を認定するプログラムの拡大判と言えるでしょう。



これって完全にオープンではないけれども、ある目的を持った、次のソーシャルメディアネットワークのあり方ではないかと思います。
Google+での失敗を活かし、最初から目的を持ったソーシャルメディアネットワークを作る。そしてその人たちが、いわばGoogle特派員となってGoogleマップの情報をレベルアップする。検索にも、その人たちのクチコミが信頼すべき情報として影響を与える。

結局、目的を持たない、あるいは目的の共通しないメンバーがどれだけ増えたところで、交流は活発にならない。もしかするとFacebookの限界を見て、オンライン上から始まってリアルにも交流する、拡大ソーシャルメディアネットワークを作ろうとしているのではないかという気がします。

プログラムへの参加者が増えれば、交流が活性化しないということは、まずないはず。書かない、撮らない、投稿しないという人が誰もいないのだから。
そして参加者が少なければ、また捨てさってしまう、ということですけれども。

現段階では、検索結果に出てくる写真は投稿してもらったものが見た目的に有利。あくまで推測ですが、レビューも、SEO的にはかつての被リンクのような扱いになることも、ないとは言えません。誰が投稿しているか、どれだけ投稿されているか、また今も投稿されているかなど、多面的な評価軸を持てば、かなり有効そうです。
写真もレビューも投稿されなくなったところは、更新されないウェブサイトと同じ扱いになることも考えられます。

いろいろ試してみると、以前に電話やハガキで確認したGoogleプレイスはまだ有利で、上位3つまでですが、一番上にパックで表示されることが多いようです。これはウェブサイトに対する評価ではなく、イエローページのようにそこにあるという確実性。営業していることが電話やハガキで確認されているからですよね。
その中での順位は(当然他の要素もあり、絶対的ではないですが)レビューが書かれているところ、Googleマイビジネスを管理し営業日時まで記入しているところが強くなっているようです。
ただガイドラインもどんどん変わっていますので、この文章の賞味期限もいつまであるかは、なんとも不明です。


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